私たちのハァハァ   
2016.01.11.Mon / 22:39 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






共感が難しい女子高生という生き物。


刺激を求めて危険を顧みず、
ノリで突発的に行動を起こす。

無理だと理解していても、
仲間に誘われれば断りきれない。
そんな友達を無理に仲間に巻き込む。

自分の力よりは女子高生であることを武器にして、
しかし、その自覚が薄い。

様々な感情が邪魔をして、
好きなものに真っ直ぐには進めない。
けれど、諦めきれない。

大人のルールや礼儀など無視して突き進む。

様々な経験をしたにもかかわらず、
あまり変わっていない彼女たち。
それが彼女たちのバイタリティーなのか。

共感が難しい女子高生という生き物。
私が異性で年齢も離れているからだけではない。
多分、同姓でも難しいのではないのだろうか?

そんな彼女たちに、いちいち驚かされる映画。




「東京のライブにもぜひ」
好きなバンドに誘われて東京を目指す4人の女子高生。
社交辞令的な挨拶に我を忘れての行動、というわけでもなさそうだ。
4人のうち、社交辞令的な挨拶を真に受けたのは文子だけのように見えた。
真に受けたというよりは、
願望に火をつけられたというのが適切な表現のように思える。
一ノ瀬は、今の境遇に不満を抱えているからの行動のように見えた。
今を、此処を、脱出したい。そんな思いなのだろう。
さっつんは、皆でお祭り騒ぎするのが大好きだからだろうし、
チエは行きたくはないのに巻き込まれてしまったからだ。

一旦は帰ろうとしたチエ。
しかし仲間に引き止められる。
行きたくはないのに断れない。
行きたくない人に離脱を許さない。
これは現実からの逃避のように感じられる。
チエの離脱を認めれば、この旅行は無謀であることを認めること。
それが怖かったというよりは考えたくはなかったように見えた。


映画のストーリーとして、
最後まで東京に自転車で行くものと勘違いしていた。
けれど、岡山で自転車を放棄してしまう。
それは致し方ないのかもしれないが、ちょっと残念な展開。
それとも岡山まで自転車で良く来れた、と言うべきなのだろうか?


ヒッチハイクで東京を目指す彼女たち。
車を捕まえるのは難しいのかもしれないが、
女子高生故に、その敷居は低くなるのだろう。
けれど、それは危険な行為だ。
そんな危険を教えようとしても、意に介さない。
経験済みだから、危険とは思えないのだろうか?
けれど経験のありなしでは、危険は減らない。
そして、車に乗せてもらったにも関わらず、
運転手に様々な要求を出してしまうのも、理解に苦しむ。


キャバクラでのバイトは違法行為。
けれど、そんな意識はあまりないのかもしれない。
キャバクラでのバイトをSNSに挙げるというのは、
自らの違法行為を自白しているようなものなのだが、
あまり考えていないように見える。
それが東京行きの唯一の方法であったにも関わらず。


キャバクラでの選別で微妙な思いを抱え始めた文子。
そして、旅が行き詰まり、皆が途方に暮れて、感情が爆発する。
文子にとってクレープハイツの尾崎は絶対的な存在。
見ていても見ていなくても迷惑の掛かりそうな投稿はしたくはない。
それが、尾崎が見ないであろう投稿であったとしても。
しかし、皆には、その真剣な思いは伝わらない。


お金を何とか工面して、やっと東京についた。
けれど、渋谷までの電車賃がなく、走らなければならない。
それは、とても絶望的な試み。案の定、コンサートは始まってしまった。
途中からの入場は出来ないと座り込む文子。
それは、きっと尾崎に失礼だから、なのだろう。
けれど、会場を前に諦めきれずに走り始める。
最初から走っていれば、というのは言い過ぎなのだろうか?
そしてステージへ乱入する彼女たち。


長い間時間を掛けて創り上げたステージ。
その最終日での終盤の一番盛り上がるシーン。
コンサートの主催者は、彼女たちが、それをぶち壊した、と感じたのだろう。
けれど、彼女たちには、それは通じていない。
多分、まったく別なことを考えているのだろう。
若いからなのね、と捨て台詞を履くチケットを彼女たちに売った女性。
この女性にも、彼女たちは理解できなかったということなのだろう。


最後は嫌っていた親にすがる彼女たち。
そこでも葛藤はなく、親が口うるさいのが、最大の障害。
帰り道がバラバラなのは東京に行きたかった動機が、
バラバラだからなのだろう。

広島での野宿がとても良かった。
あのようなシーンがもっと見たかった。

共感が難しい女子高生という生き物。
そんな彼女たちに、いちいち驚かされる映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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