ぼくらの家路  
2016.01.14.Thu / 22:55 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






子供が大人になる瞬間。
それは、きっかけも含めて人それぞれだ。
そして、本人が望んではいないのに、
その瞬間を迎えてしまうことは、
とても不幸なことなのだろう。

懸命に母親を愛し、捜した少年。
しかし、母親は自分たちを、
自分たちが望むほどには、
深くは愛してくれていないことを悟った時、
少年は大人に成らざるを得なかったのだろう。

愛しているにも関わらず別れを選んだ少年。
その少年の心根が、とても痛く感じる映画。



母子家庭に育つジャック。
弟の為に大人になろうとし、
精一杯の背伸びをしている少年。
それでも、たまに見せる我侭な行動。
寂しいし、母親に甘えたいせいなのだろう。
精一杯努力しても、やはりジャックは幼い。
弟に火傷を負わしてしまい、
養護施設に行くことになってしまった。

養護施設で、友人から借りた双眼鏡を奪われ、紛失し、
また別な友人に怪我をさせてしまった。
こんな時に頼れるのは母親だけだ。
家を目指し、しかし、留守。
弟と共に母親を捜すジャック。

朝ご飯の代わりに砂糖を食べたり、壊れた車で寝泊り。
その姿がとても痛々しくて切ない。

疲れただろうし、ひもじかっただろう。心細かっただろう。
けれども最後には母親に巡り合えたジャック。

母親はジャックたちを愛してくれてはいる。
けれど、一番ではないと感じ始めたジャック。
自分の手紙は見てはくれていない。
養護施設にも電話はしては、いないだろう。
必死に助けを求めても、ジャックの声は届いていない。
それは母親が自分の事が忙しく、見ようとしていなかったから。


最後には母親の元を離れて養護施設に向かうジャック。
ジャックの感じ方が正しいのか間違っているのかは難しい。
けれど、離れたことは正解なのだ。
この母親の育児に対する能力と責任感は、とても少なく、
まともに子供を育てられないのだから。


大好きだった母親。
それでも別れを決めたジャック。
自分の為よりは弟の為なのだろう。
それが大人の判断なのだろう。

大人に成らざるを得なかったジャック。
ジャックの心根が、とても痛々しく感じる映画。

* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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