レッド・ドーン  
2016.01.21.Thu / 23:24 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






ありえない設定に
ありえない展開。

敵と戦えという父親と兄の意志をついで、
戦場に留まり、故郷の為に戦う弟。
美談のように見えて、
でも違うのではないかという考えが頭を離れない。

ちょっと乗り切れない映画。
でも、もしかしたら反戦を意図した映画?



突如として、北朝鮮軍に占領されてしまうシアトルの町。
無数の兵隊が落下傘で降下してくる。
とても緊迫感溢れるシーン。
そして始まる青年たちのレジスタンス。
けれど、いくらアメリカ全土の無線や防衛システムがダウンしたとしても、
この展開には正直、無理がある。
青年たちに投降を呼びかける北朝鮮の司令官。
そして人質に取られる父親。
しかし父親は呼びかける、正しい選択をしろ、と。
正しい選択とは、当然、投降することではない。
安全な場所を探して、そこに逃げ延びること。
と、思っていたら、こいつらを倒せと叫ぶ父親。
それは死を覚悟した叫び。
けれど、戦争の経験があるのは一人だけの青年たちに、
正規軍に立ち向かえとは、ちょっと無謀。
それ以上に人殺しを、まだ高校生である実の息子に指示するとは、
父親としてどうかとも感じてしまう。


テロ行為の最中に見つけ出した恋人。
作戦遂行を選ぶのか、恋人を助け出すことを選ぶのか。
銃口の先に座っていたのは自分の父親。
作戦遂行を選ぶのか、父親の安否を気遣うのか。
平和な時であれば、選ぶのも難しい選択。
恋人や父親を選ぶ選択肢もアリなのだろう。
けれど戦時においては問答無用で任務遂行、仲間の安全。
やはり戦争というものは、人の価値観を狂わせる。


逃避行の最中、発信機を埋め込まれた少年は一人残ることを選択する。
それは死を意味している。
けれど仲間の為に最後までおとりとなって戦うことを決めたのだろう。
彼が悪いわけではないが、
死んでしまった戦友に贖罪の気持ちもあったのかもしれない。
そんな気持ちを察して、彼を置き去りにする青年たち。
戦争でなければ他の選択肢もあったのかもしれないが、
戦時においては、それしか選択肢が無いからでもあろう。


戦場を後にする選択肢もあったが、
レジスタンスを続けることを決めた弟。
父親と兄の意志を受け継ぎ、戦争を続けることを決めたのだ。
けれど、弟も、このままでは戦死する運命にしかない。
それは死んでいった仲間たちと同様に。
それでも弟は残ることを決めた。
それでも父と兄は意志を託した。
でも、本当は戦場から逃げて、
戦争の事は大人に任せるのが正しい選択のように思えて成らない。


ちょっと乗り切れない映画。
でも、もしかしたら反戦を意図した映画?
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
No.1331 / タイトル ら行 /  comments(0)  /  trackbacks(0) /  PAGE TOP△ 拍手する
COMMENT TO THIS ENTRY

  非公開コメント
TRACKBACK TO THIS ENTRY

ご注意

ブログ内検索

全ての記事を表示する

プロフィール

ヤン

銀河英雄伝説名言録



present by 田中芳樹:徳間書店「銀河英雄伝説」

フリーエリア

FC2カウンター

フリーエリア

ブロとも申請フォーム

フリーエリア

CopyRight 2006 Heaven of the Cinema All rights reserved.