エール!  
2016.02.01.Mon / 20:07 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






引っ込み思案な少女が、
自らの才能と進みたい道に目覚めて、
家族の元から旅立とうとする。

とても王道的な映画。
けれど主人公の家族全員が聴覚障害者、という特異な設定。
家族の面倒を見なければならないという責任感。
性に開放的で少しデリカシーに欠ける家族。

けれど、最後には自分の道を決めた少女。
その背中を後押しした家族。
少女は考えすぎていたのかもしれない。
もっと家族の力を信じても良かったのだ。

とても王道的な映画。
けれど少女の選択した楽曲に泣かされる映画。




自分以外の家族が全員、聴覚障害者。
だから家族の耳と口に成らなければならない少女、ポーラ。
農協や銀行とのコミュニケーション。
時には病院にも同伴しなければならない。
それは、とても大変なことではあるのだが、
耳が聞こえない家族には、
当たり前のように受け止めている。
ポーラの苦労が分らないから、ポーラに負担を強いても代案は考えない。
両親の性生活に関する医者の見解を伝えるのは娘の役目。
大きな音を立てても、事に及んで大きな声を出しても、
マナーに反したという意識は無い。
無理からぬことではあるが、この家族は少しデリカシーに欠けている。
家族の殆どが聴覚障害なので一般の感覚とは少しずれているところがある。
そして、市長に立候補するという無謀な試み。
この両親は聴覚障害があっても何でも出来ると考えている。
だからポーラは心配になる。
自分が居なくなってしまえば、家族はどうなるのか、と。

心配事が多いポーラ。
だからポーラは引っ込み思案に育ってしまったようにも感じる。


好きな青年を目当てにコーラスの授業を受けたポーラ。
そこで見出される彼女の才能。


家族は、特に母親は心配なのだろう。
自分の知らない世界に旅立ってしまう娘に対して。
娘が居なくなれば生活が大変になるというよりは、
自分たちが庇護できない見知らぬ世界に旅立つことに、
そして娘が遠い世界に行ってしまうことに。
娘が皆を感動させても、その感動を共有できない。
それらがとても不安だったのだろう。



娘がどんなに美声で歌を歌っても家族には聞こえない。
けれど、歌というのはそんなものではない。
たとえ耳で聞こえなくても心に響かせることは出来る。
それは、ポーラの歌の先生であるファビアン先生が常日頃言っている事。

家族の後押しで試験を受けることが出来たポーラ。
そのポーラが歌で家族に応える。
自分の旅立ちを祝福して欲しいと。
歌声は聞こえなかっただろうが、
ポーラの想いは家族の心に届いたのだろう。
そして、ポーラがどんな世界に旅立つのかも理解できたであろう。


ちょっと気負いすぎていたポーラ。
でも家族は大丈夫だ。きっと立派にやっていけるだろう。

とても王道的な映画。
けれど少女の選択した楽曲に泣かされる映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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