恋恋風塵  
2016.03.03.Thu / 19:18 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






何の疑いも無く、
将来はお互い結婚するものだと思っていた青年と少女。
しかし、離れてしまった少女の心。

一体何がいけなかったのか。
環境の変化。
世間知らずだった少女。
少女に優しく出来なかった青年の幼さ、身勝手さ。
兵役という障害。

別れてしまった二人に、
青春の苦々しい痛みを感じてしまう映画。


故郷を離れた二人の心細い生活。
しかし、周りの大人たちは彼らに優しい。
職場を辞める時に困ったら何時でも来いと声を掛ける親方。
また別な親方は自分の兵役の経験を語り青年を安心させ餞別までも与える。
高価な品々を無理して購入し息子に与える父親。
そして、お互いを助けあう同郷の青年たち。
そんな台湾の生活環境も印象的な映画。




真面目で勤勉、面倒見の良い青年、アワン。
綺麗というよりは可愛い、まだ幼さが残る少女、アフン。
幼馴染で通学も一緒。
お互いを恋しているというよりは、
一緒に居て当たり前と感じている二人。
父親が入院し高校を断念したアワン。
一人故郷を遠く離れ、
台北にて働きながら夜間学校に通うことを選択した。
その後を追うかのごとく、台北にやってきたアフン。

しかし、結局のところ、二人は別れてしまう。
それは、一体何が悪かったのか?


多分、田舎で生活していれば、
何も迷うことも無く、何も深く考えることも無く、
他人との出会いも無く、結婚していたであろう二人。
彼らの親世代は、きっとそうなのだろう。
しかし、都会に出ることが出来るようになり、選択肢が増えれば、
幼馴染がお互いに抱く愛情を何時までも保つことは難しいのだろう。
それが良い事か悪い事かは別として、
今までの常識や生活様式が大きく変わってしまったということなのだろう。


アフンが最初に上京してきた時、
見ず知らずの男に荷物を奪われそうになる。
それは、アフンが世間知らずであったから。
その為に預かった弁当を落とし、親方の母親に怒られたアワン。
この時からというよりも、もっと以前から、アワンは、
アフンに対しては愛情というよりも保護者の感覚に近いものを抱いていたのだろう。


アフンの買い物に付き合いオートバイを奪われてしまうアワン。
これはアフンが悪いわけではない。
けれどアワンを責めたいという気持ちを抑えられないアフン。
アフンを見張りに立ててオートバイを盗もうとするのも当て付けなのだろう。


兵役で離れ離れになった二人。
別れる時にも言葉は無く、無言で別れた二人。
手紙を毎日のように書いたアフン。けれど、きっと、
アワンはアフンに手紙をあまり書かなかったのだろう。

アフンに対して優しかったとは決して言えないアワン。
そして、長い間の不在。心細い都会での生活。
幼すぎる二人にとって別れは必然だったのだろう。

別れてしまった二人に、
青春の苦々しい痛みを感じてしまう映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
No.1356 / タイトル ら行 /  comments(0)  /  trackbacks(0) /  PAGE TOP△ 拍手する
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