やさしい嘘と贈り物  
2016.03.24.Thu / 21:30 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






この映画を未見の人は、映画を見てから下記を読んでください。
ネタバレ満載なので。
お願いします。




とても美しい映画。

認知症で妻を忘れたはずの男が再び妻にときめく。
妻のかわらぬ愛情。
息子の献身的な優しさ。
娘の思いやり。

しかし、最後に感じるのは、老いることの残酷さ。
家族を忘れたことに苦しむ男。
苦しむが故に進んでしまう病気。
そして迎える哀れな結末。
将来の夢も、回復への希望もない。
絶望的な結末。

変わらぬ家族と夫婦の愛情の美しさ。
けれど、老いることの残酷さに打ちのめされる映画。



一人暮らしの老人、ロバート。
しかし、認知症で家族の存在を忘れてしまた男。

ロバートの妻であるメアリー。
夫を深く愛する女性。
偶然を装いロバートに近づくメアリー。
そして始まる幸せな恋愛物語。
頭では妻の存在を忘れていたロバートが、
しかし、心では覚えていたのだろう。
急速に仲を深めていく二人。
それは失われた記憶を取り戻すかのごとく。

しかし、平和な時は続かない。
総てを思い出したわけではないのだろうが、
家族を忘れてしまっていたことを思い出したロバート。
病気なのだから仕方が無いが、
しかし、自分を責め苦しむロバート。
深く愛していたはずの妻と家族。
それを忘れてしまっていたことへの罪悪感。
家族を忘れるということは自分では無くなってしまうということ。
一人で生きてきた虚しさ。それは、
自分にピストルをプレゼントし自殺しようとしたほどの絶望感。
そして、認知症である限り、そこから逃れる術はないのだ。

最後には罪の意識と絶望感、深い苦しみにより、
病気を悪化させてしまったロバート。
妻の愛情も家族の優しさもロバートを救うことはできない。

変わらぬ家族と夫婦の愛情の美しさ。
けれど、老いることの残酷さに打ちのめされる映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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