散り行く花  
2016.05.26.Thu / 19:17 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






僅かな間でも、幸せに咲いた小さな花。
しかし、無残にも荒らされ、
散らされてしまう。

子供を傷つけたい親は居ない。
理想と現実の差は、あまりに大きい。

現実に負けたのか。
運命には逆らえないのか。
散っていった小さな花。

その僅かばかりの幸せな時間が愛おしく感じられる。
懸命に作った作り笑いが物悲しい。
そして、散ってしまう結末が哀れ。

人の喜怒哀楽が詰まった映画。


当時の映像技術では、
表現方法も限られ、制限されてしまっている。
しかし、人々の気持ちが十二分に伝わってくる。
その場の雰囲気が十二分に伝わってくる。
そんな映画の素晴らしさも詰まった映画。

仏教を普及し世界を平和にする。
そんな希望に燃えて渡欧した青年。
しかし夢は無残にも砕け、
アヘンにまみれた、明日の希望も見出せない生活をすごす毎日。

映画の冒頭ではアメリカ兵の野蛮さに怯えていた青年。
しかしアメリカ兵にとっては日常の出来事。
現実に対する認識の甘さが、
今の窮状を招いたのだろう。



野蛮な父親と住む娘ルーシー。
父親がルーシーに暴力を振るうのは、
なにもルーシーを憎いと思っているわけではない。
ボクサーとしてのストレスが父親に醜い行為をさせている。
これは一種のルーシーに対する父親の甘えなのだろう。

父親の元を逃げ出して青年にめぐり合うルーシー。
青年の私心無き優しさに触れて、
人として初めて安心感を得るルーシー。
このまま二人で暮らせば、
貧しくとも慎ましい幸せな日々が訪れたことだろう。
題名の花とは、ルーシーのことなのかもしれない。
しかし、もう一方で二人の幸せな生活でもあるように思える。

けれど、幸せが詰まったはずの部屋は無残にも荒らされ、
ルーシーは帰らぬ人となり、
絶望のあまり父親を殺し自殺する青年。

青年の理想は、仏教による救済。
しかし青年が最後に選んだ方法は暴力による復讐と自殺。
理想は理想、これが現実なのだろう。



僅かばかりの幸せな時間が愛おしく感じられる。
懸命に作った作り笑いが物悲しい。
そして、散ってしまう結末が哀れ。

人の喜怒哀楽が詰まった映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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