つぐみ  
2016.06.09.Thu / 20:57 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






自分の人生の原点ともいうべき風景。
海の匂い。
船から見える港の風景。
つかみどころが無い不思議な女の子。
共に過ごした旅館。
すべてが彼女たちにとっては大切なもの。

そんな風景と過ごした夏。
その思い出にノスタルジーを感じさせる映画。



体が弱く甘やかされて育った女の子、つぐみ。
口が悪いのだが、不思議な魅力をもつ少女。

他人が自分をどこまで受け入れてくれるのか、
悪口を言っては、それを計っているようにも見えるし、
希望の無い未来に捨て鉢になっているようにも見える。
もしくは、体が弱いという絶対的な武器を狡猾に利用して、
他人をやり込めるクセが付いてしまったようにも見える。

とても、つかみどころが無い不思議な少女のように感じられた。
それでも、つぐみは彼女なりに懸命に生きているのだろう。
つぐみの従姉妹である、まりあ。
つぐみと共に育ち、そして今は東京に暮らす少女。


淡々と進む映画ではあるが、実は大きな出来事が沢山起きている。
まりあが、それまで育った場所と大事な人々と離れること。
そして、また戻ってきた時の再会、不思議な距離感。
つぐみの初めてであろう大恋愛。
愛犬の死とやり過ぎな復讐。
しかし淡々とそれらは進み、
総てが思い出になっていく。


口は悪いが、つぐみは、まりあのことが大好きだ。
それは、まりあも同じなのだろう。

二人の再会はそっけないのだが、
しかし、つぐみが付けているペンダントが、
十二分に、それを物語っている。

ずる賢いように見えても、根は純情な、つぐみ。
愛した人の前で見せる、純粋な表情。

そして死んでも構わないと思いたいと語っていた愛犬の死。
その死に大激怒する、つぐみ。
情はとても深いのだろう。

死にそうに見えて、けれど最後には、かましてくれる。
本当に、つかみどころが無い。



そんな少女と懐かしき風景と再会し、過ごした夏。
すべてがまりあにとっては大切なもの。

そんな風景と過ごした夏。
その思い出にノスタルジーを感じさせる映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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