ヘイル、シーザー!  
2016.06.30.Thu / 20:10 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






外側から見れば綺麗で華やかな映画界。
しかし、そんな映画界に生息する妖しい人々。

見事な演技。迫力ある台詞。
カメラに写れば超美形。
けれど、実態は、
気まぐれで、わがままだったり、
純朴な青年であったり、
単純で騙されやすい、お人よしであったり、、、

映画を取り巻く人々も異様だ。
スターを亡命させる脚本家たち。
ゴシップを嗅ぎまわる記者たち。
首を絞められ死にそうになる編集者。


そんな彼らを処理し、あしらい、面倒を見る男。
映画に対する愛情、それも、
とても自虐的な愛情を感じた映画。



ハリウッドで映画製作に携わる男、エディ・マニックス。
映画製作に関する、何でも屋。
というよりも、トラブル処理係。
映画製作には様々なトラブルが発生する。
超大物俳優の突然の失踪。
売れっ子女優の妊娠。
台詞もまともに喋れない主演男優。

映画を取り巻く人々もトラブルを持ち込む。
俳優を洗脳したり、亡命させる、脚本家たち。
ゴシップをネタに脅しを掛けてくる記者。


朝は早くから夜は遅くまでとトラブル処理に謀殺される、エディ。
それでも転職の誘いを断り、映画製作に携わり続ける。
エディは映画をとても愛しているのだろう。
そして製作サイドも同じ想いを抱えているのだろう。



この映画で面白かったのは、
俳優の実像とスクリーンの上でのイメージの落差だ。


スカーレット・ヨハンソン演じる女優は、
スクリーン上では優雅に美しく輝いて見えたのに、
スクリーンの外では気まぐれで、とても身勝手。

オールデン・エアエンライク演じる男優は、
台詞もまともに喋れない。
けれどスクリーンの上では、とてもかっこよく見えた。
レイフ・ファインズ演じる監督の苦労の賜物なのだろう。

ジョージ・クルーニー演じる男優は、
スクリーン上では偉大な指揮官。
けれど、簡単に騙される単純な男。
そして、台詞を間違えて素に戻るシーンの落差が可笑しい。


きっと、こんなことが映画製作の裏舞台では起こっているのだろう。
不思議な説得力も感じるし、
映画というものや、映画製作というものに対する、
製作者サイドの虐的な愛情を、ここでも感じてしまう。


映画に対する愛情、それも、
とても自虐的な愛情を感じる。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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