太陽がいっぱい  
2016.07.14.Thu / 20:05 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






完全犯罪を目論む青年。

獲物を狙う鋭い眼光。
若さ故の自信。
心の底に隠された野心。

総てを手に入れたはずだった。
しかし、それは成功したと確信した、その絶頂で、
儚くも、その手から滑り落ちてしまう。

それは貧しい青年の叶わぬ夢なのか?
悪に手を染めた報いなのか?

哀しさ、儚さ、切なさ、
様々な感情が胸に染みる見事なラスト。
そんなラストに魅了される映画。





アメリカから富豪の息子を連れ戻す為に訪欧した青年、トム・リプレー。
端正な顔立ち。
しかし、獲物を狙うかのごとく鋭い眼光。
卑屈な態度を取りつつも、しかし、隠し切れない野心。
彼自身の器用さに裏打ちされてのことだろうか。
何事をも成し遂げることが出来るという自信。
トムは、連れ戻すべき富豪の息子であるフィリップを、
何時殺害しようと思ったのだろうか?
何時から、この計画を思いついたのだろうか?

動機は憎しみと憧れなのだろう。
自分を見下し、召使以下に扱うフィリップ。その扱いに対する憎悪。
しかし、彼の持つ総てが輝いて見える。それらへの憧れ。
そして自分を侮り油断しているフィリップ。
フィリップの隙がトムを犯罪に駆り立てたのだろう。


洋上でトランプをするトムとフィリップ。
「サインは?」「練習する。」
「手紙は?」「タイプライターがある。」
トムは以前から計画を練っていたというよりも、
この時に計画を完成させ実行に移したように思える。


突如として荒れる海。
その後も襲う数々の予期せぬ困難。
しかし、ギリギリのところで犯罪を完成させてゆくトム。
その緊張感が半端ない。

総てを手に入れた。その幸福の絶頂。
しかし悲劇は知らないところで起こっていた。
それは、貧しい青年の叶わぬ夢なのか?
悪に手を染めた報いなのか?

哀しさ、儚さ、切なさ、
様々な感情が胸に染みる見事なラスト。
そんなラストに魅了される映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
No.1399 / タイトル た行 /  comments(0)  /  trackbacks(0) /  PAGE TOP△ 拍手する
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