殿、利息でござる!  
2016.08.22.Mon / 20:34 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






村に住む人々の生活の為に、
自分たち子孫の未来の為に、
私財を投じ千両もの金を捻出した人々。
しかし、それを彼らは、ひけらかさない。
なぜなら彼らの一番の目的は、
人々の、そして、相手の幸せだから。

広がっていく善意の輪。無私の心。
世の中もまんざら捨てたわけではない。

嫌われていたと思っていた。
しかし、そうではなかった。
そして、知らず知らずに同じ道を歩んでいた。

人々の善意。
その美しさに見ていて気持ちよくさせられる映画。


エンドロールを見て、初めてこの映画の監督が、
中村さんであることを知り、なるほど、と納得させられた。
映画がとても丁寧いに作られている。
そんな中村監督の手腕も堪能できる映画。



大名から荷役という重い負担を課せられている宿場町。
このままでは、人々は去り、街は寂れ、子供たちに明るい未来は無い。
大名にお金を貸し、その利息で荷役の負担を賄う。
そんな発想に感化された、穀田屋十三郎。
千両を集め、大名に貸し出すという困難な事業を始めた男。
穀田屋の事業に参加する人々の最初の動機は様々であった。
自分の子供の為だったり、
利益や功名心の為だったり、
世間体の為だったり、、、、
しかし、次第に心を一つにしていく人々。
穀田屋たちの無私なる善意に心を打たれた役人たちも
共に、この事業を成功させようと協力を惜しまない。
しかし、事は簡単には進まない。

この困難な事業を最初に始めた穀田屋。
街の為でもあっただろう。
しかし、守銭奴のような父親の鼻を明かしたかった。
そんな動機もあった。
けれど、徐々に見えてくる父親の実像。
容赦なく借金を取り立てるのは金を十分に持つ者たちからのみ。
金を持たない者には慈悲の心を示す。
そして、街のためにお金を貯めていた。
穀田屋が養子にだされた理由も嫌っていたからではない。

そして今、店に残った次男は浅野屋を潰してでも、
この事業を成功させようとしている。
すべては父親の意志を実現する為に。

そんな父親の思いが総てを変えていく。

父親の思いに心を打たれた役人たちは再度の交渉に望む。
最初は、この事業に反対だった穀田屋の息子。
しかし、自分に出来ることを実施して資金を工面する。
こうして、善意は人から人へ広がっていく。
世代を超えて受け継がていく。


最後に、この事業は成功する。
それを支えた人々の善意。
その美しさに見ていて気持ちよくさせられる映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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