シン・ゴジラ  
2016.11.10.Thu / 22:54 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






想定外の出来事に、
対応能力を欠いてしまった政府。
会議が無ければ身動きが取れない、
硬直してしまった官僚体制。
平時であれば有機的に動くであろうシステム。
しかし、会議の為に、
事前会議が必要な非効率なシステム。


しかし、日本の底力は、現場にこそある。
自らの危険を省みず責務を果たそうとする現場の人々。
そんな人々に支えられ、
日本の安全と繁栄は成り立っているのだろう。

そんな人々の気高き誇りに胸震わされる映画。




東京湾で発生した崩落事故。
巨大生物の襲来。
しかし、有効な対応ができない日本政府。
会議の為の事前会議。
会議の途中で新しい事実が判明すれば、
事前会議からやり直し。
想定外のリスクは極力排除され、
会議で決定がなされなければ動くことができない役人。
それは、どの省庁に支持されたのですか、
というセリフが端的に物語る。

様々な人々の利権が絡むような政治的判断においては、
熟慮の上での決定が必要だ。だから、
これらのシステムは平和な時であれば有効に動くのであろう。
けれど、想定外のことに対応するには、
どうしても後手後手に回ってしまう。
これは、致し方ないことなのかもしれないし、
批判的な描かれ方はしていなかったようにも感じられる。


今までの対応法ではダメだ。
ならば柔軟に対応しなければならないのだろう。
各所の異端児たちを集めて組織される緊急対策チーム。
個人が絶対的な指導者になるわけではない。
誰かが英雄になるわけではない。
個々人が自分のできることにプロとして全力で挑み、
核兵器の東京への投下を防ごうとする。
國村隼さんの「礼には及びません。仕事ですから。」の、
セリフがかっこいい。


ついに決行されるヤシオリ作戦。
クライマックスとばかりに流される伊福部さんの音楽に感激。
次から次へと撃ち落される無人爆撃機。
第一次部隊がゴジラの反撃で壊滅。
多大な被害が出ようとも、しかし怯むことなく続行される作戦。
この展開は熱い。
そして、ついにゴジラを凍結させることに成功する。

製作者サイドに尋ねれば否定されるかもしれないが、
これは、東北大震災をかなり意識して作成されたように思われる。
あの時の現場の方々の決死の行動が日本を救ったように、
この映画でも現場の力が日本を救ったのだ。

今までは表情が乏しかった尾頭ヒロミ。
しかし、最後の「良かった、、」の笑顔が素敵。
ゴジラはいつ蘇ってくるのか分からない。
被害は甚大で復興には時間がかかるだろう。
けれど、まだ、希望はあるだ。


日本の底力は、現場にこそある。
自らの危険を省みず責務を果たそうとする現場の人々。
そんな人々に支えられ、
日本の安全と繁栄は成り立っているのだろう。

そんな人々の気高き誇りに胸震わされる映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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