お父さんと伊藤さん  
2016.11.24.Thu / 21:44 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






肉親というのは、
とても厄介な関係だ。
他人ではないというけれど、
相手のことを全て理解できるわけではない。
好きとか嫌いとかを抜きにして、
介護する、介護されるは当たり前と、
世間からは見なされる。
当人たちもそう考える。

だから、迷う。
様々な事を考えてしまう。
きっと本当はもっとシンプルなはずなのだ。
だから、きっと、
今後は良い関係を築いていけるだろう。

最後にすべてを吹っ切ったかの如く駆け出した女性。
未来は明るいはずだ。
そんな躍動感が心に残った映画。



年の離れた男性、伊藤さんと暮らす、彩さん。
それを身をもって知ることになる、
という、モノローグが、可笑しくも、
生々しい事実を、オブラートにかぶせて表現していて、
導入部として上手いなと感じる。
そんな二人に同居を申し出る、お父さん。
頑固でわからずや。
口が悪いというよりも、物事をはっきりと喋る。
彩さんとお父さんは、とても似ていると感じられる。


仕事を引退したら何をするのか?
妻に先立たれてしまえば夫はどうなるのか?
一日を散歩で過ごすお父さん。
そんなお父さんをかわいそうに思ったのか、
遊びに誘い出す、彩さん。
けれど、お父さんの嗜好には合わなかった。
親子といえども、すべてを理解できているわけではない。
むしろ、同性で年齢が近い伊藤さんとの方がウマが合う。
これは、良くあることなのかもしれない。


お父さんをどうするのか?
お父さんの家出先で話し合う、家族である三人。
けれど結論は出そうにない。
それを上手くまとめたのは伊藤さん。
近すぎると様々な感情が邪魔して、
物事が見えにくくなる。
少し離れて見ると見えてくる事がある。


娘としては父親の面倒を見なければならない。
けれど、お父さんは爆弾のような人。
様々な考えが脳裏を過り、
なかなか引っ越しの話ができない彩さん。
けれど、誰にも相談せずに話を進めていたお父さん。


嫌だよ。お父さんと伊藤さんどっちか選ばなきゃなんて。
そんな彩さんに答える伊藤さん。
僕は逃げないから。

どちらかを選ばなければならないとか、
父親だから面倒を見るのは当然だからとか、
他人では無いのだから全てわかっているとか、
考え出せばキリがない。
けれど、お父さんのことは憎くても大好きなのだ。
それが、彩さんの最後に見つけた答えなのだろう。


すべてを吹っ切ったかの如く駆け出した彩さん。
未来は明るいはずだ。
そんな躍動感が心に残った映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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