オー!ファーザー  
2016.12.08.Thu / 21:23 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






親が子供に一番に残したい物。
それは、
幸せな記憶。
楽しかった思い出。

それがあれば、
きっと、たくましく生きていけるのだろう。
遠い未来において、
親が居なくなってしまった世界であったとしても。

様々な伏線が最後には、見事に一つになる。
そんな伊坂ワールドが堪能できる映画。



四人の父親を持つ、由紀夫。
好青年を絵に描いたような青年。
由紀夫の母親と別れるよりは、
共同生活を始めた四人の父親。
世間体を気にすることもなく、
相手の混乱をも顧みず、
由紀夫の父親を臆面もなく名乗る四人。
由紀夫の母親に対する愛もあるのかもしれないが、
皆、由紀夫のことを愛しているのだろう。
けれど、この年頃ならばありがちなのかもしれないが、
父親たちに複雑な感情を持っている由紀夫。

それそれの父親たちが、それぞれの特技を使って、
由紀夫に世界を教えている。
それは、とても幸せで掛けがえのない風景。
けれど、この頃の由紀夫には、
そんなことは、まだわかっていなかったのだろう。


同級生の不登校。
怪しい選挙戦。
すり替えられたバック。
由紀夫の家を監視する怪しい車。
由紀夫の友人がもたらした厄介ごと。
その他にも、手旗信号やクイズ番組。
そして、行け、プリズナー。

一見何も関連性が無いように見える、
様々な伏線が散りばめられ、
しかし、最後には見事に繋がっていく。
それが見ていて、とても気持ち良い。

俺、全部知ってるんだぞ、というハッタリは最強、
というのも伊坂さんらしい。


電線を使って逃げる必要はあった?
その方が思い出になるやろ、
父親たちは、息子のことを、
本当に大切に思っているのだろう。

だから由紀夫は、今なら理解できたのだろう。
父親を失う時の悲しみ、父親たちの有難み。
彼らが自分にもたらしてくれている幸せ。

けれど、幸せな記憶があれば、
きっと、たくましく生きていけるのだろう。
親が居なくなってしまった世界であったとしても。
自分が愛されていたという思い出があれば。

様々な伏線が最後には、見事に一つになる。
そんな伊坂ワールドが堪能できる映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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