味園ユニバース  
2016.12.15.Thu / 19:34 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






過去に夢を捨ててきた男。
過去の夢に捕らわれている女性。

彼らが前に進むには何が必要だったのか?
それは、きっと、
同じ夢を見て一緒に追いかける存在。
見ている夢はしょーも無いものかもしれない。
それでも一緒に夢を見ることができるのは幸せなこと。
ラストで魅せた二人の笑顔。
それはとても幸せそうな笑顔。
その幸せさにほっこりとさせられる映画。



私の世界は四つだけなの。
その四つを大切に生きている女性、カスミ。
父親が死んだ時、スタジオを潰さず残したカスミ。
好きでやっているようにも見えるが、
父親の夢に捕らわれて、
カスミの時が止まってしまっているのだろう。

カスミがマネージメントするバンド、赤犬。
とても愉快なおっさんたち。
けれど、何かを目指してバンドをしているようには見えない。
楽しければ、それでいい。
カスミに煽られ、引っ張られ、
舞台に立っているような印象を持つ。


そんな彼らの前に現れた、記憶を無くした男、ポチオ。
抜群の声量。
歌がとても上手で、
聞いた歌を、すぐに覚えることができる男。


ポチオに刺激されたのだろう。
練習もする。新曲も完成させてきた。
赤犬にとっても、カスミにとっても、
ポチオは刺激的な存在で、
だからこそ、カスミにとっては必要な存在だったのだろう。


しかし、次第に分かってくるポチオの過去。
カスミと同じで父親の影響により歌に夢を持つものの、
過去に間違った選択をし続け、
捨てきれなかった夢を捨てざるをえず、
そして、過去に捨てられてしまった男。
もう、ポチオには帰えれる場所も、
待っていてくれる人も存在しない。

そして、今また、誤った選択をしてしまうポチオ。

悲劇のラストを予感させつつも、
しかし、力技でポチオを舞台に上がらせる怒涛の展開。
これは、まさに山下マジック。

舞台で歌うポチオの幸せそうな笑顔。
まだ、自分には帰れる場所があったこと。
そして、夢は、まだ、そこにあったこと。

しょーもないと毒づきながらも、
幸せそうに笑うカスミ。
同じ夢を見る者の存在。
そして、この時、父親の夢が、
自分自身の夢となったのだろう。

ラストで魅せた二人の笑顔。
それはとても幸せそうな笑顔。
その幸せさにほっこりとさせられる映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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