君の名は。  
2016.12.22.Thu / 20:05 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。

たとえ、失われる運命であったとしても、
失いたくはないもの。
たとえ、憶えていることが難しくても、
忘れたくはないもの。
いつまでも心に留めて置きたい存在。

美しい自然。
優しかった人々。
何気ない日常。
そして、あの人。

それらを懸命に守ろうとした二人が起こした奇跡。
届きそうにないものに必死に手を伸ばした切ない想い。
その純粋さに心が揺さぶられた映画。



山深い田舎町、糸守に住む少女、三葉。
都会である東京に住む朧。
都会の生活に憧れていたから?
田舎の生活にうんざりしていたから?
宮水神社の御神体のなせる業なのか?
それとも、これが運命だからなのだろうか?
夢をきっかけに体を入れ替えるようになってしまった二人。


前触れもなく始まった入れ替わりは、
しかし、なんの前触れもなく終わってしまう。
けれど、入れ替わりで三葉と知り合う前の様には、
もう戻ることができなくなってしまった朧。


手がかりを求め知ってしまった真相。
けれど、まだ、間に合う。
取り返すことはできるのだ。

朧が立てた、糸守町を救う作戦。
しかし完成させるには三葉自身の力が必要なのだ。
三葉の体を借りて朧が懸命に走る。
今までは父親を避けていた、逃げていた。
けれど協力を求めるために父親と対峙する三葉。


相変わらずに美しい、新海監督が描く世界。
しかし最近の新海監督が描く世界観は、
変わってきたのではないかと感じる。

いままでの監督の作品では、
忘れたくないものは、実は忘れなければならないものであり、
それを乗り越えなければ、次には進めない存在であった。
しかし、前作から。それが微妙に変化したように感じる。

大切なものを守りたい、失いたくはない。
そんな想いを共にし、自分たちの世界を守るために奔走した。
しかし、長い間出会うことができなかった二人。
けれど、ラストで描かれる運命的な再会。
それは、お互いを求めるが故に実現できた奇跡。

そして、幸せなストーリーが新たに始まるようなラスト。

届きそうにないものに必死に手を伸ばした切ない想い。
その純粋さに心が揺さぶられた映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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