2017.01.26.Thu / 11:34 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






子供を欲した女王。
若さを欲した老婆。
結婚を欲した王女。
しかし、それ以上に印象的だったのは、
嫉妬に支配されてしまった人の心。

息子の友人に嫉妬した女王。
姉の幸運に嫉妬した老婆。
愛娘を他の男に嫁がせたくはなかった国王。

道を踏み外した嫉妬心に捕らわれた人々。
その末路に哀れさを感じさせる映画。



子供を欲した女王。
夫を犠牲にすることで得られた息子。
しかし、息子の心は自分だけのものではない。
息子の親友に会わせないようにしても、
その心は止められない。
最後には自らの身を犠牲にしてまで、
息子の心を取り戻そうとした王女。
目の前に息子が表れて躊躇する王女の心が哀しい。
そして理解されることもなく、逝ってしまう。
それは独占欲なのか、息子への強い愛情なのか。
しかし、王女がとても哀れに感じられる。



偶然にも国王からの求愛を得るチャンスを得た姉。
国王を欺き、捨てられ、しかし若さを得る。
そして妃になることができた。
そんな姉の幸運に嫉妬した妹。

妹は分別ある女性のはずであった。
しかし、姉が得た幸運に目がくらむ。
自分も得たい。姉が得たもの、得ることができたもの。
自分も得ることができるはずなのだから。

けれど、それは顔の皮をはいでも、
得られるものではない。
そして、いつかは姉も失うもの。
嫉妬に狂った妹の心が、とても哀しい。
分別があったはずの心が、
狂ってしまうことが、とても哀しい。



結婚に憧れる王女。
けれど、王女を嫁がせたくはない国王。
可愛がっていたノミが死んでしまった。
その正体がわかる人間などは居ないはずだ。
だから、王女も結婚を諦めるだろう。

だが、国王の意に反してノミの正体を見破る者が現れる。
そして国王の命令が多くのものを不幸にする。
嫁ぎ先の男は何も悪くはない。むしろ、彼も犠牲者なのだろう。
王女を助けようとした旅芸人の一座。
彼らも、この不幸に巻き込まれてしまう。

最後に泣きながら謝罪する国王。
王女に結婚をあきらめさせるだけのつもりだった。
しかし、どんなに悔いても後の祭り。


道を踏み外した嫉妬心に捕らわれた人々。
その末路に哀れさを感じさせる映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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