思い出のマーニー  
2017.02.02.Thu / 21:23 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






自分が世界で一番不幸と思い込んでいる少女。
自分を大切に出来ず、
人の優しさも受け入れることができない。

そんな境遇から脱出するために必要なこと。
他人の境遇を知り、それを自分のものとして感じること。
他人からの愛情を感じ、素直に受け入れること。
自分のルーツを知ること。
そして、他人を守ってあげたいと感じること。
心の傷を癒してあげたいと願うこと。

その総てを教えてもらった少女。
親から子供へ、その孫へ。
伝わる愛情の深さと重さに心動かされる映画。



内向的で誰とも仲良くなれない、杏奈。
自分のスケッチを先生に褒めて欲しかった。
それと同時にそんな気持ちを見透かされるのは嫌だ。
だから素直に絵を先生に見せられない。
それは、この年頃ではよくある感情なのかもしれない。
それでも、杏奈は独りぼっちを抜け出せないでいる。
養母が自分を愛してくれているのは良く分かっている。
養育費を貰うのもアリなのかもしれない。
けれど感情的には、受け入れることができない。
自分はお金の為に養われていて、本当は邪魔な存在。
そんなヒネクれた感情が頭から離れない。
そして、心配性で世話を焼きたがる親は、とてもウザい。


喘息の保養所で出会った不思議な少女、マーニー。
マーニーに憧れ、マーニーのことを好きになる杏奈。
しかし、やがて杏奈はマーニーの不遇を知ることになる。

マーニーのことを助けたい。
マーニーの苦痛を取り除いてあげたい。
サイロの中に入っていくマーニーと杏奈。

杏奈を一人サイロに置き去りにしたことを謝るマーニー。
マーニーの謝罪の気持ちを快く受け入れる杏奈。
マーニーの安堵の気持ち、そして成長した杏奈の気持ちの大きさ、深さ。
それらが、とても嬉しく感じられる。


最後に判明するマーニーと杏奈の関係。
自分は捨てられたわけではない。
周りから愛情を沢山貰って大きくなったことをも知る。


スケッチを描いていて知り合った久子さん。
その久子さんに恥ずかし気に「母です。」と養母を紹介する杏奈。
それは、とても幸福なシーン。

果たしてマーニーと杏奈は、なぜ出会うことができたのか?
マーニーは杏奈の見た夢なのか?
それとも過去に遡ったタイムスリップなのか?
様々な解釈があるかもしれない。
けれど一番説得力があると感じられるのは、
それが祖母の愛情だから、ということ。

幼いころに愛情を込めて祖母が杏奈に語った話。
それは杏奈の記憶にとどまり、
杏奈を見守り、そして幸せへと導いたのだろう。

親から子供へ、その孫へ。
伝わる愛情の深さと重さに心動かされる映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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