2017.02.23.Thu / 21:45 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






世界遺産のギマラインス歴史地区を題材にした、
4人の監督によるオムニバス作品。

少ない語り口でも、
多くを連想させる。
とても不思議な味わいのする映画。

そして、取り残された人々の孤独、哀愁が感じられる映画。



街で小さなレストランを営む男。
しかし、目抜き通りに面していない為なのか、
他の店に比べて客の入りがとても悪い。
客が来ないのは何が悪いのか?
男がほかの店を眺めて気づいたこと。
それはメニューが悪いから。
早速メニューの改善に取り掛かる男。
魚の干物の尾っぽを鍋のスープに入れて漁師のスープに変更。
けれど客は入らない。
他にも原因はたくさんあるように見えるのだが、
男には分からないようだ。
流行には疎いのだろう。

愛しい人を迎えに行く男。
けれど、待ち人は来たらず。

一人寂しく、しかし、
野良猫にミルクを与えるという優しい気持ちは忘れない。

誠実なだけでは幸福は得られないのかもしれない。
けれど、誠実なればこそ、
そこそこに幸せに過ごすことができるのだろう。



過去に起こった革命について語り合う兵士と老人。
革命について知っていれば、面白く見られたのかもしれない。
けれど、知らない私は、
なんだか良く分からなかったというのが、正直な感想。
それでも、革命が成功したと思っていた古き良き時代と、
その後の混乱。後悔や懐かしさ、
そんな雰囲気が感じられた。



閉鎖されてしまった紡績工場。
そこで働いていた人々の一人一人には歴史がある。
それは、工場で働く苦労と誇り、辛さや喜び。
そして、職を奪われた寂しさと哀しみ、とまどい。
未来に対する不安。

それは映画に登場する人々も、
背景にある写真に写された人々も同様なのだろう。
時代の流れに埋もれていった彼ら。
しかし、彼らも生きて彼らの人生を全うしたのだろう。
そんな人々に郷愁にも似た思いを感じる。



ポルトガルを征服した男の像。
昔はポルトガルの覇者。
しかし、今では観光の目玉。
騎兵隊に守られてはいるが、
観光客のカメラからは逃げられない。
傍若無人な観光客のカメラに怒っても仕方ない。
今の境遇に甘んじるしかない。

ユーモアも感じるが、
覇者の栄枯盛衰をも感じさせる。



ギマラインス歴史地区を題材にした4人の監督によるオムニバス。
この4編には共通のテーマは設定されていないのではあろうが、
4編からは、
時代の流れに取り残された人々、取り残されつつある人々の、
孤独、哀愁が感じられる映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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