予告犯  
2017.03.02.Thu / 11:46 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






他人の痛みや辛さを想像できず、
無自覚にも他人の尊厳を奪う者たち。

心無い中傷。
無責任な発言。
悪意ある、いやがらせ。
人を人とも思わない扱い。

総ての人の努力が報われる社会は幸せな社会なのだろう。

最初は社会批判的な映画として描かれ、
後半は個人的な話へと収束してゆく。
しかし、これらは繋がっているのだろう。

最後には皆が夢を叶えた。
友達を幸せにすることもできた。
どんな小さなことでも、誰かのためになると思えば人は動く。
そんな気持ちを皆が理解し、実践すれば、
世の中は幸せにあふれるのだろう。

やるせなさと不思議な幸福感を感じる映画。



派遣としてIT会社で働く、奥田。
生真面目で努力家。
頭は良いのかもしれないが、世間知らずな青年。
派遣先での非情な対応。
その後の転落人生。
やり直したくても機会すら貰えない。
この社会は冷たい。


人生の転落先で知り合った仲間たち。
その仲間たちと共に、シンブンシを名乗り、
社会に制裁を加えてゆく奥田。
奥田の目的は、復讐ではない。世直しでもない。
そして自らの行いも悪いことだとは理解している。
だから、最後には、けじめをつけた奥田。
しかし、死んでしまったヒョロの夢を叶えるために、
あえて、悪事に手を染める仲間たち。

日本で名前しかわからない男を探し出すのは不可能に近い。
同性同名も沢山いるだろう。
だから、こんな方法しか、なかったのだろう。


最初は奥田を否定していた、吉野。
奥田を努力もしないで自らを不幸ぶっている男と、
思っていたのだろう。
けれど、奥田の素性を知ることで、
その考えが変わっていく。
努力が報われたのは運が良かったから。
どんなに努力をしても報われなかった奥田、
そして、その仲間たち。
当人では解決はできない、人との出会いや環境。
それでも、吉野は思ったのだろう。
奥田は死ぬべきではなかった。
世の中には幸福な出会いも存在するのだから。


すべての罪を被って死んでいった奥田。
奥田の気持ちを理解したのだろう。
皆が、口裏をそろえる。
顔では笑い、しかし、涙を流しながら供述するメタボ。
それは、悲しみと寂しさ、そして感謝の気持ち、なのだろう。


それぞれが夢を叶えた仲間たち。
友達ができ、その友達の為に出来ることをやった奥田。
最後は奥田も幸せな気持ちで旅立てたのだろう。
そして、吉野も理解したのだろう。
どんな小さなことでも、誰かのためになると思えば人は動く。
だから、吉野も奥田の為に、最後は動いたのだろう。

それでも、奥田には死ぬ前に、
なんとか助かって欲しかった。
人を殺してしまう前までに。
やるせなさと不思議な幸福感を感じる映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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