シンプル・プラン  
2017.03.16.Thu / 12:01 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






今まで平凡な生活を営んでいた男。
しかし、目の前にある大金。
彼の総てが一変する。

今まで幸せに見えていた日常の風景が、
しかし、とても悲惨で不幸な生活に見えてくる。

守らなければならない者を持つ人は、
誘惑に対して強くなければならない。

今の生活の延長にある自身の将来。
それが見えるが故にお金を手放せない。
今が別れ道だと知ってるが故に、もう、戻れない。

大金を得るために総てを失った男。
平穏な生活、やすらぎ。
自身の信条。
そして、兄。

自業自得かもしれない。
けれど、シンプル・プランを実行し、けじめをつけた。
そんな男の哀れさが心に残る映画。




アメリカの片田舎で平凡に暮らしていた、ハンク。
愛する妻、まともな定職、
親愛なる隣人たち、そして、マイホーム。
平凡だが、とても幸せな生活を送っていた男。
しかし、大金を偶然に見つけたことで、
その総ては一変する。

最初は警察に届けようとしたハンク。
しかし、共に大金を見つけた兄のジェイコブと
ジェイコブの親友であるルーに反対され、
お金を自分たちのものにすることを決める。
それが悪夢の始まりだとは知らずに、、、

この時、本来であれば警察に届ければ良かったのだろう。
守る者がいるのであれば、なおさらなはずだ。
けれど、抗えるほどに強くはなかったハンク。
それは、大抵の人間ならば、犯してしまう過ちなのだろう。


大金の話を妻に打ち明けたハンク。
そして妻の総ても変わってしまう。

失業中のジェイコブとルーには、
今を生き残ることにしか視野にない。
だから大金を得ても、何をしていいのか分からない。
突拍子もない夢を語り合うしか術がない。

けれど、ハンクは違う。
ハンクには具体的な将来がある。
より大きな家を持つ。
生まれてくる子供に優良な教育を与える。
より快適な生活の為に高価で便利な家具を揃える。
そんな夢に取りつかれたのでは、
今の生活は悲惨にしか見えない。
そこから抜け出すには、ここを乗り切ることが重要なのだ。
だから、無理をする。無茶もする。
良心を殺してでも。


良心を殺した果てにハンクは全てを失う。
妻との関係も変わってしまった。
口に出さずとも悪夢は頭から離れない。
人を殺した事実は心から消えない。

最後には大金を燃やしてしまったハンク。
それは、大きな後悔と虚しさ故の行為なのだろう。
自分は幸せだった。
けれど、大金が自分を不幸にしてしまった。
そんな男の哀れさが心に残る映画。

* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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