ガール・オン・ザ・トレイン  
2017.03.23.Thu / 12:24 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






夫に裏切られていた女性が、
それを自分自身の過ち故だと責められ、
離婚の痛手から抜け出せないでいる。

理想を他人に求め、
自分が居たはずの場所を求めてしまい、
酒に溺れ、
前向きに生きることができない。

けれど、総てを悟った時、
妄想していた理想は幻と消え、
彼女たちも同じ痛みを持つ事を知る。

総てを悟った女性。
サスペンス映画より、むしろ、
その痛みが切なく感じられた映画。




夫と離婚した、レイチェル。
原因は夫の不倫。
けれど、レイチェルには様々な引け目がある。
夫が望んでいた子供を授かることができなかった。
夫の解雇は自分の犯してしまった過ちの為。
酒に溺れて過ちを犯し、しかし、記憶が無い。
総ては自分のせい。
毎朝電車から見つめる理想的なカップル。
再婚した夫は可愛い赤ちゃんを授かり、
幸せに暮らしている。
本当は、あそこは自分が本来ならば居た場所。
けれど、それを失ったのは自分のせい。
だから諦められないでいる。

本当ならば過去の生活から離れて、
人生を再出発させることが理想なのだろう。
酒を断ち、夫のファイスブックも見ずに、
過去を忘れ前向きに生きるべきなのだろう。
しかし、それは難しい。
総ては自分が悪いのだから。

しかし、それは夫からのミスリードによる誤解。
別れた夫は離婚を成立させるために、
そして自身を守るために、
総てをレイチェルのせいにしている。
しかし、それを見破るのは難しい。


夫が解雇されたのは夫自身の女遊びの為。
一緒に暮らしていた当時から、夫は女遊びを繰り返していた。
理想的に見えたカップルも多くの問題を抱え、
愛し合っていたわけではない。
そして新しい家庭においても夫は女遊びを止めないでいる。

自分が苦しんだ2年間は、まさに男の身勝手さ故。
そんなことが分かった時、
苦しんでいたのは自分だけではないことも知る。
自分の総てを奪い幸せに暮らしているように見えた夫の再婚相手。
彼女もまた、夫の女遊びに悩まされている。
理想的なカップルとして相手から愛されていたと思っていた女性も、
不倫の果てに、悲しい最後を遂げてしまった。
理想は現実には存在しない。

理想的な愛され方をしていたと思っていた女性の敵を討つため、
そして、夫のミスリードによる呪縛から逃れるために、
夫に手をかけたレイチェル。
夫の再婚相手は自分に共感してくれたのだろう。


妄想していた理想は幻。
その総てを悟った女性。
その痛みが切なく感じられた映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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