彼らが本気で編むときは、  
2017.04.27.Thu / 20:26 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






自分では、どうすることもできないこと。
育児放棄の母親に捨てられた。
トランスジェンダーへの無理解による偏見。
愛する人の子供は産めない体。
抑えきれない男子生徒への愛情。
浮気をした夫は帰っては来ない。
やはり、母親を選ぶ娘。

それらは、自分ではどうにもならない。
だから、勝つことはできない。
けれど、負けてはいけないのだ。

だから、本気で編む。
自分の煩悩を燃やして、
どうすることもできないことに負けない為に。

彼らが本気で編む姿が本当の家族に見える。
とても暖かな家族に。
皆が負けないように編む姿の暖かさに心魅かれる映画。


皆が囲む食卓が、とても幸せに見える。
そんな美味しそうなシーンも堪能できた映画。



母親に捨てられてしまった少女、トモ。
トランスジェンダーである、リンコさん。
そのリンコと同棲している、マキオ。
一緒に暮らすことになった三人。
育児放棄気味の母親が用意していた食事は、
ほとんどがコンビニのおにぎり。
それは、母親のトモに対する愛情の希薄さを示している。
トモは、そう感じている。
その心の渇きを癒したのはリンコさん。
最初はぎこちなかったのに、
それを機会に打ち解けていくリンコさんとトモ。

リンコの悪口を言われてしまい、
カッとなってしまったトモ。
それでも、それはいけないこと。
きっと、過去にはリンコさんも同じ経験をしてきたのだろう。
だから対処法も知っている。


家族になることを考え始めたマキオとリンコさん。
けれど、世間の目はなにかとうるさい。
嫌がらせの通報でやって来た児童相談所。
理解はしてもらえたようだけど、
けれど、偏見と闘うのは厳しい。
それは、リンコさんの入院も同様だ。
勝てはしないだろう。
けれど、負けてはいけないのだ。


トモの母親が迎えに来た。
どちらがトモにとって良い選択なのか、
第三者から見れば明白なのだろう。
けれど、自分の母親を選ぶトモ。
それは、誰にとってもどうしようもない選択。
けれど、リンコさんにとっては、とても悲しい選択。
仕方のないことだと分かっていても。


三人で編んで三人で燃やした。
燃やしたのはリンコさんの煩悩。
けれど、本当は三人の煩悩。
人生に負けない為に。


彼らが本気で編む姿が本当の家族に見える。
とても暖かな家族に。
皆が負けないように編む姿の暖かさに心魅かれる映画。




* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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