2017.05.25.Thu / 19:53 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






他人を自由に操り、
意に沿わない者は処罰し、
世界の総てを奪おうとした男。

それは彼の心が、
決して満たさることがなかったからなのだろう。

影武者の目を通して描かれた暴君。
その暴君の不気味で底なしの欲望に恐ろしさを感じた映画。




否応なしに、
ウダイ・フセインの影武者を演じさせられたラティフ・ヤヒア。
誠実で、とても家族思いの男。
鑑賞前は、影武者の数奇な運命を描く映画かと思っていた。
けれど、この映画は、どちらかと言えば、
影武者の目を通しての、
ウダイ・フセインという男の狂気を描いていた映画のように感じた。

世界を自分の思うままに操りたい。
総てのタブーを犯し、
倫理や道徳は無視し、
自分の思うままに行動を起こす。
それは、ウダイが底なしの欲望を心に抱えているからなのだろう。
裏返せば、どんなことをしても、ウダイの心は満たせない、
ということなのだろう。

命を狙われている。
危険な戦場に慰問に行かなければならない。
確かにウダイに影武者は必要なのかもしれない。
けれど、ウダイは必要だからという以上の熱意で、
ラティフを手放さなかったように感じた。
それはウダイにとってラティフは、
子供にとっての玩具のようなものだからなのだろう。


周りも為す統べなく放置するしかない。
だから、まずます増長する。


子供のまま、大人になってしまったからなのか?
不遇な母親の為なのか?
それとも、周りに甘やかされすぎたためなのか?
底なしの欲望を満すこともできないウダイ。
その不気味な欲望に恐ろしさを感じた映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
No.1491 / タイトル た行 /  comments(0)  /  trackbacks(0) /  PAGE TOP△ 拍手する
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