黄金  
2017.07.06.Thu / 16:49 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






黄金は人を狂わす。
黄金は人を呪う。
自分は、そうはならないと信じていた男。
しかし、彼もまた、狂ってゆく。
けれど狂わなかった男たちもいた。

映画としては古典であり、
ストーリーもテーマも定番的。
しかし、飽きずに見ることができる。
それは、人間を描いているからだろうし、
運命の不思議な巡りあわせをも
描いているからでもあろう。

人の不思議さ、運命の不思議さを感じた映画。



メキシコの安宿で知り合った男たち。
恵んでもらった金で、その日を暮らしているダブス。
ダブスの仲間である、カーティン。
そして、ベテランの金鉱掘り、ハワード。
一攫千金を目指し、砂金を求めて山奥に旅立つ三人。
彼らには生活の基盤のようなものがない。
だから、儲け話にも簡単に心が動く。
危険を顧みず、行動を起こす。


しかし、幸運なことに黄金を見つけることができた。
けれど、それが悲劇の始まりだった。

黄金を前にしても自分は変わらないと信じていたダブス。
けれど、彼は狂ってゆく。

金を得たら何が欲しいのか。
カーティンとハワードには夢と目的があった。
けれど、夢も目的も持たないダブス。
お金は使うために得て貯めるもの。
しかし、何時しかダブスの中で手段が目的に変ってゆく。
なぜなら、彼には目的が無いから。
そして、その深みに嵌ってゆく。
いくら貯めても、いくら得ても、満足できない。
あれば、あるだけ欲しい。
そんな深みに嵌ってゆく。


奴らに出し抜かれたくない。
そう、独り言を言うダブス。
けれど、それは彼の本音の裏返し。
ダブスは残り二人を出し抜きたいのだ。


彼ら三人が山で行っていることに感ずいた男、コーディ。
三人に仲間に入れてくれと半ば強制してくる、とても胡散臭そうな男。

コーディ―を殺すことを決めた三人。
しかし、山賊に襲われ、山賊との戦いの中でコーディ―は死んでしまう。

コーディ―の妻がコーディ―に宛てた手紙には、
金は見つからなくてもいいから、生きて帰ってきて。
なぜ、コーディーは金を求めていたのかは分からない。
しかし、妻や子供たちの為なのだろう。
うさん臭そうに見えたのだが、
実はコーディーは彼なりに必死だったのだ。


十分な砂金を得た三人は山を下りることを決める。
しかし、途中、ハワードは寄り道をせざるを得なくなってしまった。
黄金を前に二人の男が残される。
そして起こってしまう悲劇。
砂金を独り占めにすることができたダブス。
けれど山賊であるゴールド・ハットに殺されてしまう。

あの時、宝くじに当たらなければ。
あの時、ゴールド・ハットを殺していれば。
あの時、ハワードが少年を助けなければ。
けれど総ては後の祭り。

砂金は北からの風が奪い、十か月間の成果も無に帰す。
けれど、それを笑い飛ばすハワード。
笑うしかないからであろうし、
命があるだけでも儲けものと考えたからかもしれないが、
一番大きいのは、彼らが夢を叶えたことだからだろう。

余生を働かず生きていきたいと考えていたハワード。
それはインディオの村で実現できそうだ。
果樹園を営みたいと考えていたカーティンは、
果樹園を営んでいるコーディーの家族に会いに行く。
多分、コーディーの家族はカーティンを受け入れてくれるだろう。


人の不思議さ、運命の不思議さを感じた映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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