きっと、星のせいじゃない。  
2017.07.13.Thu / 17:26 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






人生には限りがある。
普段は考えないことではあるが、
しかし、余命を告げられた二人には、
日々、意識しなければならないこと。

人生の価値と、その重さは、長さにあるわけではない。
自分を覚えてくれる人の数にあるわけでもない。
何を成して、何ができなかったか、
そこにあるわけでもないだろう。

一人の人を真剣に愛した。
そして愛された。
そんな人生は価値があると言えるのだろう。

余命を告げられた二人。
死の恐れと闘い、死を受け入れるということは、
自分の人生を生きて、全うするということなのだろう。

死に向き合い、
死を受け入れ、
死の直前まで生き抜いた二人。
そして永遠を手に入れることができた二人。
彼らの健気さが愛おしく感じられた映画。



末期ガンで肺の機能も低下。
学校にも通えず、いつも酸素ボンベが手放せない。
そんな不遇な環境にいる、ヘイゼル。
どちらかと言えば両親の望みままに生きている少女。
ガン患者の集会で出会った、オーガスタス。
好きな本を交換し、徐々に親密になっていく二人。

自分たちは何時死んでもおかしくはない。
けれど、悲観的、悲壮的になっても何も変わらない。
だから気丈に振る舞う二人。
けれど、本当は死は怖いのだろう。
それでも平静を装う二人。
なぜなら、共に同じ想いを共有できるのだから。


突然終わってしまう本のストーリー。
果たして、その続きには何が起こるのか?
それを、どうしても知りたいヘイゼル。
それは自分が死んだ後の世界を知りたいから。
もし、自分がガンに冒されていなかったら。
もし、自分のガンが完治したのなら。
アムステルダムまで出かけ、本の続きを作家に尋ねるものの、
しかし、冷たくあしらわれる二人。
きっと本の続きを想像してはいけなかったのだろう。
もし自分の人生が続いたのならば、、
それを想像してはいけないのだろう。

短くも辛い人生を生き抜いたアンネ・フランク。
しかし、悲惨な事ではなく残された美しいことを思ったアンネ。
二人は、アンネに、
今を生きることの大切さを教えられたのだろう。

ガンが全身に転移してしまったオーガスタス。
彼は最後までユーモアを忘れなかった。
勇気が揺らぐことは一瞬もなかった。
でも実際は違った。
オーガスタも怖かったのだ。けれど懸命に戦ったのだろう。
愛する人の為に。

多くの人の記憶に留まるような大きな事をしたかった。
けれど、できなかった。
しかし、たった一人の人の記憶には永遠に残るのだろう。
0と1との間に無限に数字を詰め込むことができた二人。
それは、死を恐れて震えていただけでは成しえなかった事。
死ぬ直前まで、死と闘い、
自分の人生を懸命に生き抜いた結果なのだろう。
愛する人とともに。


死に向き合い、
死を受け入れ、
死の直前まで生き抜いた二人。
そして永遠を手に入れることができた二人。
彼らの健気さが愛おしく感じられた映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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