2017.07.20.Thu / 17:29 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






社会が生み出してしまった殺人者。
その社会が、殺人者を野放しにしている。

真実が闇に葬られ、
それを語ろうとするものは糾弾される。
皆、見て見ぬふりをするしかない。

真相を掴みたい。
これ以上の悲劇を起こしたくない。
けれど、限りなく闇に閉ざされた閉塞感溢れる社会。

長い原作を映画化したためか、
社会派映画としても、
サスペンス映画としても、
中途半端が否めない映画。
されど、真実を求めて、
処罰を恐れることなく奮闘する人々。
深まってゆく夫婦の絆。
彼らの孤軍奮闘ぶりが心に残る映画。




孤児として拾われ、
成長して、戦場での英雄となり、
MGBの捜査官として働く、レオ。
実直で誠実な男。
MGBに疑われたのなら、それは有罪も同様。
嘘をついてでも保身を図るしか生き残る道はない。
結婚を申し込まれたなら断れるはずもない。

取り締まる側は好き勝手し放題。
取り締まられる側は毎日を恐怖と共に過ごす日々。
閉塞感溢れる当時の社会。

友人の息子が殺された。
しかし、楽園に殺人は存在しない。
おかしいと感じていても何も考えず、
友人を説得するしかない。諦めろと。

権力闘争の結果なのか。
忠誠心を疑われた為なのか。
左遷されてしまうレオ。
しかし、地方でも同じ殺人事件が起きていた。

誰もが、この連続殺人事件を、うすうすは感づいている。
しかし、この事件を追うことは、とても危険な事。
けれど、諦められないレオ。
捜査に協力してくれる上司。
自分を嫌っていたはずの妻も、
いつしか自分と共闘してくれている。
そして判明する犯人。

子供のころ、飢えをしのぐ為とはいえ仲間を殺した。
そのトラウマで今も殺しを止められない。
彼も、また、社会の犠牲者なのだ。

左遷されてレオは今まで自分がどれほど優遇されていて、
周りが見えていなかった事に気付かされたのだろう。

ただ残念なことに、この映画では、
レオがなぜ、殺人事件を執拗に追うのかが見えてこない。
子供の頃の孤児院での経験からなのだろうが、
その辺りが良く見えないので、中途半端感が否めない。
それと、レオの妻の同僚がMGBの手先だったというのは、
意外ではあったが、サスペンス的には盛り上りに欠ける。
伏線もないから、意外だった、で終わってしまうのが残念。


左遷されたことで、この社会の闇に向き合うことができた。
逆境の中、遂には連続殺人を止めたレオ。
処罰を恐れることなく奮闘する人々。
深まってゆく夫婦の絆。
彼らの孤軍奮闘ぶりが心に残る映画。

* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
No.1505 / タイトル た行 /  comments(0)  /  trackbacks(0) /  PAGE TOP△ 拍手する
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