花とアリス殺人事件  
2017.07.20.Thu / 17:32 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






「花とアリス」の前日譚を、
アニメーションで描いた映画。
けれど、これは紛れもなく「花とアリス」。
少女の危うさ、そして無謀さ。
あり得ないような空想力。
それを信じてしまう想像力。
だから脆くて、しかし力強いのだろう。

引きこもりを解決し友人になった二人。
友人とは本当に良いものだ。

少女という不思議な生き物。
その不思議さが美しく見えた映画。



両親が離婚して引っ越してきた、アリス。
向こう見ずで大胆。そして、やんちゃで、おっちょこちょい。
母親を人前には出したくないくせに、
母親に似ている少女。
しかし、転校早々、奇妙な殺人事件に巻き込まれてしまう。

「ユダが四人のユダのうちの誰かに殺された。」
真相が分かってしまえば、なんてことは無い話。
けれど、真相に尾ひれがついて、
皆が信じてしまった。
というよりも、
あの年代の子供たちには、
心のどこかに、こんな話を信じたいという願望のようなものが、
あるように感じられてならない。


湯田は生きているのか?
好きだった男の子を自分が殺したのかもしれない。
真相を知りたい。けれど、知るには勇気がいる。
だから、立ち止まり、引きこもっていた花。
策略を思い浮かべるのは、
想像力が、たくましいからなのであろうし、
想像力が、たくましいが故に最悪についても考えてしまうのだろう。


一晩語り明かした経験が二人を親友にする。
魅かれるところがあったとか、
似たようなところを見つけたとかではないのだろう。
同い年であるが故にお互いの事が良く分かる。共感できる。
湯田を探した、そして、、
一晩語り明かした体験が二人を親密にしたのだろう。


この映画では「生きる」を模倣したシーンが出てくる。
そして、ブランコまでも。
唯一の違いは、ハッピーバースディの歌をバックにして、
階段を下りるのが老人ではなく、アリスだということ。
生きるへのオマージュなのかもしれないし、違うのかもしれない。

この老人の命は尽きかけていているのは容易に想像がつく。
けれど、そんなことを知らないはずのアリスは、
それでも、老人にとても優しい。
それはアリスだけが優しいのではなくて、
少女とはそういうものなのかもしれない。
私には、そんなことを表したかったシーンのように感じられた。


最後に、湯田に出会えて言葉を交わすことができた花。
凝りもせずに、湯田の言葉を愛の告白と信じ込む、
というか信じたい願望で夢を見る花。
幸せならば、それも良いのだろう。
しかし、見事な想像力。


「がっこ、行くぞ!」
引きこもりを解決し友人になった二人。
友人とは本当に良いものだ。

少女という不思議な生き物。
その不思議さが美しく見えた映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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