告発のとき  
2017.07.27.Thu / 17:36 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






理想を実現するために、勇気を持て。
敵を倒すために、強靭な精神を持て。
そう願って戦地に送り出した息子。
立派な兵士となって帰還してくるはずだった。
しかし、戦場の悲惨な現実。

助けを求めていた息子を、
しかし、突き放してしまった男。
それは体面の為か。
それとも、息子の弱さを見たくないが為なのか。
その後悔の涙に心打たれた映画。




軍の警察に勤めていた、ハンク。
ズボンの折り目やベットをキチンと整える、
とても規律正しい男、というよりは、
体裁や体面をとても重んじる男。
そんな男のもとに、兵士としてイラクに行っていた息子が、
無断離隊しているとの電話が届く。
なぜ、息子は帰国したのに自分に連絡をよこさないのか?
息子が無断離隊をするはずがない。
しかし、心に引っかかるのは、
戦場から助けを求めてきた息子からの電話。
良からぬ事が息子に起きているに違いない。


息子の行方を探すうちに分かってくることは、
自分が知っていたはずの息子とは別な息子の側面。
それは、イラクでの経験によって狂ってしまった息子の精神。


近くに引き寄せ、恐怖を振り払い、打ち倒す。
恐ろしい敵とは、そう戦え。
おそらくは、自分の息子にも、そう教えたであろうマイク。
息子たちが軍隊に入隊したのも、
父親の期待に応えたかったからであろう。
しかし、現実はあまりに非情で過酷。


英雄たちをイラクに送るべきじゃない。
崇高な精神で戦場に望み、
しかし、残酷な現実に苦しみ、
精神を壊し、帰国しても、もう元には戻れない。
そして、あんなに嫌だった戦場に、
また戻りたいと考えてしまう。
戦友を殺しても無感情な息子の戦友たち。
犬を殺してして無感情な男。
皆が被害者なのだ。

この国は危機に瀕している。
なぜなら、この国を支えるであろう未来ある多くの若者が、
戦場で、その崇高な精神を失ってしまうのだから。


命令で多くの無実であろう人を殺してきた。
そんな地獄から、連れ出してほしい。
しかし、マイクは、
神経質になっているだけだ。
しっかりしろ。
そして、誰か、そばにいるか?
一人で居ることが分かれば、何よりだ。

マイクは体面や体裁の為に、
泣いて助けを求めていた息子を拒絶したのだろう。
強くなって欲しいという思いは、
戦場では空回りしていたのだ。

マイクの後悔の涙に心打たれた映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
No.1507 / タイトル か行 /  comments(0)  /  trackbacks(0) /  PAGE TOP△ 拍手する
COMMENT TO THIS ENTRY

  非公開コメント
TRACKBACK TO THIS ENTRY

ご注意

ブログ内検索

全ての記事を表示する

プロフィール

ヤン

銀河英雄伝説名言録



present by 田中芳樹:徳間書店「銀河英雄伝説」

フリーエリア

FC2カウンター

フリーエリア

ブロとも申請フォーム

フリーエリア

CopyRight 2006 Heaven of the Cinema All rights reserved.