20センチュリー・ウーマン  
2017.08.03.Thu / 23:57 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






男性と女性のセックス感の違いに悩み、
女性のセックスへの理解を男に求める。
二十世紀後半の女性の想いを描いた映画、
というよりも、
とても複雑な母親の感情を描いた映画。

たくましくて、力強く、しかし脆い。
寛容でいて、繊細、心配性。
しかし、揺るがないのは、
息子に対する愛情。

そんな母親の喜怒哀楽に、
ほっこりとさせられる映画。


両親が離婚し、母親一人で育てられている、ジェイミー。
とても多感なのに、それを、
あまり表に出さない少年。
失神ゲームは、たわいもない子供の遊び。
しかし三十分も意識を失っていたジェイミー。
ジェイミーの父親代わりを探さなければ。
ジェイミーの母親、ドロシアが候補に選んだのは、
幼い頃からの知り合いであるジュリーと、
部屋を貸しているアビー。
しかし、これが思わぬ波紋をもたらす。

奔放な異性交遊をしているジュリー。
けれど、ジェイミーとは一線を越えない。
やりたいだけの男性。
中出ししても意に介しない男たち。
それでもセックスを続けるのは、
相手とのふれあいや非日常的な刺激を求めてなのだろう。
ジェイミーと一線を越えないのは、
ジェイミーだけは他の男性とは違うと思いたいから。
一緒に寝るだけで満たされているから、なのだろう。


女性も理解されるべきだと考えるアビー。
それ故に、様々な知識をジェイミーに与える。
それは他の男性が持ちえない知識であろうし、
時に不快を感じてしまう情報。
だから男性は女性を理解したいとは思えない。
けれど、ジェイミーは興味を示してくれた。
女性にとっての良い男性になる素質があるジェイミー。
だから、様々な事を教えたかったのだろう。
しかし、それを極端に心配する、ドロシア。


失神ゲームやアビーたちの教育に心配したり、
けれど、ジェイミーの夜遊びを放任したり、
親離れを始めたジェイミーに対して、その成長を喜んだり、
手の届かない所に行ってしまうことを寂しがったり、
何でも話せる態度を示すかと思えば、
大人として、親としての一線を画す。

一見すると複雑で矛盾に満ちたドロシアの態度。
けれど、それは全てジェイミーを心から愛しているが故。
そして、その想いはジェイミーには十分に伝わっているのだろう。
最後に二人が交わした会話が嬉しい。

そんな母親の喜怒哀楽に、
ほっこりとさせられる映画。

* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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