北のカナリアたち  
2017.08.17.Thu / 22:35 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。




生きることはつらい
しかし
生きることは尊い


生きることはつらい。
秘密を抱え、
苦しみを隠し、
後悔に苛まれ、
謝りたくても謝れない。
そして、人に誇れることは何も持たない。
自分は無価値な人間かもしれない。

それでも、生きていてもよいのだ。
生きていれば、命があれば、
いつか、やり直せるかもしれない。
いつか、誰かに救われるかもしれない。
いつか、誰かを救えるかもしれない。

ラストに集まってきた同級生。届いた手紙。
それは、まさに、生きてさえいれば、、、、

生きることのつらさ、しかし、尊さ。
その尊さに救われる思いをさせられた映画。



北海道の離島で教師をしていた女性、はる。
しかし、ある事件がきっかけで島を去ってしまった。
やむを得ない事情とはいえ、不倫をしていた、はる。
不倫相手は、人質を助けることができなかった警官、阿部。

はるの夫は不治の病で、死を覚悟しつつも、
死を恐れ、それを皆に隠している。

コンクールで独唱をするはずだった生徒、結花。
しかし、皆に羨まれて、ケンカになる。
結花の母親に父親を取られたと思った直樹は、
結花に酷い事をいってしまい、謝れないでいる。
そんな気持ちを知っている結花だが、
はるの夫の死への贖罪の意識で素直になれない。

不倫を嫌っていた七重だか、今現在では不倫をしている。

生きることはつらい。
他人にはわからないであろう苦しみや悩み。
表面的な理解だけなのに。
総てを分かったつもりで世間は批判する。

自殺しようとしていた阿部。
しかし、「もう一日、待てませんか?」
明日に何かあるのか定かではない。
けれど、明日も「もう一日、待てませんか?」と自身に問い、
それを続ければ生きてはゆける。

殺人を犯してしまった生徒の一人、信人。
その行方を捜すふりをして、
信人を助けるために元の教え子たちを訪ねる、はる。
それは、最後の授業を完成させるため。
その行為自身は、生徒たち皆を救うことにも繋がっていた。


誰もが生きていて良い存在。
誰もが許されてよい存在。
そして、誰もが生きなければならない存在。
歌を忘れたカナリアでさえも。



死ぬことに苦しんでいた、はるの夫。
しかし最後には満足して死んでいった。
小さな命を救えたことに、
自分の命を使えたことに満足したのだろう。

阿部は今でも辛うじて生きていた。
地雷を撤去することに、
自分の命を使おうと決めたのだろう。

分校で皆が再び会する。
再び取り戻した、自分たちの絆を皆で確認する。
楽しかった思い出とともに。

生きることのつらさ、しかし、尊さ。
その尊さに救われる思いをさせられた映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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