2017.10.12.Thu / 14:45 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






ビジネスにおける成功の秘訣。
それは、根気。

ぶれることなく当初の目標に邁進し、
状況の変化に柔軟に対応し、
聞くべき人の意見を積極的に取り込み、
状況を自身が望む方向に少しづつ変えてゆく。

最後には自分の帝国を築いた男。
事業では成功を収めたのだろう。
しかし人生では成功したのだろうか?
彼が本当に得たかったものは何で、
それを彼は自身の人生で得たのだろうか?
そんな疑問が頭から離れない映画。



供給が需要を産む。そんな信念のもと、
シェイクミキサーの売り込みを職業としている、レイ・クロック。
けれど、レイが幾ら持論を説いても、誰も見向きはしない。
しかし、マクドナルドとの運命の出会いが、
レイの人生を大きく変えてゆく。
映画の最後に明かされる、レイがマクドナルドに魅かれた理由。
けれど、私には、その話が、どうにも信じられない。
その理由はレイによる後付けのように思えてならない。
どちらかと言えば、多くの人々が無視をしたレイの信念を、
実現したのがマクドナルドだから。
そんなように思えてならない。

契約書にサインをして、
マクドナルドのフランチャイズ化に邁進するレイ。
けれど、あまり契約書の中身は真剣には検討していないように見えた。
マクドナルドのフランチャイズ化の権利を得たい。
その一心で契約書にサインしたように思える。
後先のことは深く考えずに。

出資者を募り、開店までこぎつけた。
けれど、各店舗は勝手なことをしてしまう。
多分、それでも、そこそこは稼げたのだろう。
けれど、それを許さないレイ。
忠実で信頼できる者を探し出し、
店を任せるという方法に切り替える。

果たしてレイは何を欲したのか?
名誉なのか、大金なのか?
いずれも違うように思える。
強いて言えば成功することを欲していたように感じられる。
だから、マクドナルドが実現した自分の信念が必須なのだ。

ファミリーという名前の絆で躍進を続けるマクドナルド。
ここまでは、まだマクドナルド兄弟の理想は守られていたように思える。
しかし、それが徐々に変貌してゆく。
一躍時の人となり、
成功したい人々が彼の周りに集まってくる。
土地を買い、それをリースするという方針に転換する。
そして、マクドナルド兄弟とも決別をする。

それらは最初から目論んでいたことではないのだろう。
成功し状況が変わり、より大きな成功が見込まれる。
そんな状況の変化に見事に対応したレイ。
自分の速度についてこれない妻を捨て、
自分の速度についてこれないマクドナルド兄弟も捨て去る。
それは、すべて、より大きな成功のために。


アイデアはマクドナルド兄弟が構築した。
けれど、ビジネスモデルはレイが構築した。
目の前の客のみを相手にしていたマクドナルド兄弟。
しかし、供給は需要を産むという思想で、
より大きな客層を掴んだレイ。
この違いが、彼らの行く先をわけ隔てたのだろう。


最後には自分の帝国を築いたレイ。
事業では大成功を収めたのだろう。
しかし人生では成功したのだろうか?
レイが本当に得たかったものは何で、
それをレイは自身の人生で得たのだろうか?
そんな疑問が頭から離れない映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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