はなちゃんのみそ汁  
2017.11.09.Thu / 20:45 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






自らの命を使い、
子供を産み、育てた女性。

死の危険を伴う選択をして、
しかし、そこに喜びを見出し、
死んでいった。

そんな女性の大いなる愛情に涙した映画。



実話を元にしたためか、
脚本に自由度が欠けて、
言いたいことがボヤけてしまったようにも感じられる。
そこが少し残念な映画。



おっとりしているように見えて、
しかし、芯が強い女性、千恵。
新聞社に勤める信吾に見初められ、
幸せな結婚をするはずだった。
しかし、悪性のガンを患ってしまう。
産めないはずだった子供。
しかし、偶然にも授かってしまう。
これは幸運なことなのか、不運なことなのか?

ガンの再発の危険を減らすのであれば、
子供は諦めるしかない。
けれど、皆が子供を欲しがっている。
千恵に産むように助言する。
最後には、産むことを決めた千恵。

本当は、そうではないのだろうが、
ただ、この映画を見ていると、
表面的な見方かもしれないが、
周りが千恵に危険な選択を強いているように見えてしまう。
千恵の目の前で露骨に子供を欲しそうな表情を見せる信吾。
これは、とても無神経に見えてしまう。


ガンが再発し、しかし自然療法で治癒した千恵。
生活の基本はきちんとした食事から。
その信念で、生まれてきた子供、はなちゃんに味噌汁の作り方を教える。
はなちゃんにしっかりと生きて欲しいから。
それは、自分が死んだ後でさえも。

ガンの治療は壮絶だ。
時にくじけそうになる。
同じ境遇の人も死んでしまった。
しかし、はなちゃんの存在が支えになってくれる。
信吾と巡り合わなければ、
はなちゃんとも出会えなかっただろう。
はなちゃんを産まなければ、
子供と暮らす喜びと愉しみを知ることも無かっただろう。
私はツイていた。
そして、千恵は理解したのだろう。
産むことを迷っている千恵に父親が送った言葉、
「死ぬ気で産め。」の真意を。
その真意は、必ずや、子供が千恵を助けてくれるから。
必ずや千恵に今以上の幸せをもたらしてくれるから。
千恵は父親の言葉の意味を理解できたのだろう。

はなちゃんの為に、
最後の力を振り絞ってステージに立つ千恵。
はなちゃんの願いを全身全霊を込めて叶える自分の姿を、
いつまでも憶えていて欲しい。
それが、いつか、はなちゃんの生きる力に繋がるはずだ。
そんな千恵の為に、はなちゃんが作った味噌汁。
だから、きっと大丈夫。
はなちゃんは、しっかりと生きていけるだろう。

死の危険を伴う選択をして、
しかし、そこに喜びを見出し、
死んでいった千恵。
千恵の大いなる愛情に涙した映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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