まぼろし  
2004.04.03.Sat / 16:31 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。

夫の喪失という現実の中で、
とても奇妙で微妙なバランスを保ちながら、生きているマリー。
夫の喪失という受け入れがたい認識とそこからの逃避との狭間で
揺れ動きながら生活をしています。

新しい男も当然のことですが、夫の代わりにはなりえません。
共にすごしてきた年月の重さが違うからなのでしょう。

さらには、徐々に心の中で湧き上がる疑惑。
失踪前の夫も、自分が見ていたまぼろしだったのか?
信じていた夫の姿が、実はまぼろしだったのではないのか、、、
まぼろしと現実との間で、奇妙で微妙なバランスを取りながら
生活をしています。

夫の死体が見つかり、現実と向き合わざるを得なくなったマリー。
夫の死の動機は結局はわからずじまい。事故だったのか、自殺だったのか、、、

彼女が見た最後のまぼろしは、果たして何であったのでしょうか?
苦悩と迷いの末にたどり着いた、まぼろしとは、、、
自分にとっての本当の夫は、やはり自分の心の中にこそいるという
真実なのでしょうか? 
それを信じて生きていくという気持ちなのでしょうか?
それとも、夫の死を受け入れても、なおも逃避したいという
気持ちなのでしょうか?

愛は強く美しく、はかなくもろい。
人生は喜びにあふれていて、とても哀しい。
そんな矛盾こそ、まぼろしなのかもしれません。

シャーロット・ランプリングの、
年を経たからこその美しさが際立つ
映画でもありました。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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