2004.04.17.Sat / 16:49
「ネタバレ」あり。ご注意願います。
はるかなる絶望への挑戦
まったく特異な連続殺人事件。
証拠も残さない、目撃者もいない、
規格化されたと言っていいほどに、いつも同じ犯行手順、
異物を性器に混入するという異様さ、
沈着冷静に、このおぞましい行為を行う犯人。
現代ならば、捕まえることができたのかもしれません。
しかし、この時代においてはまったく新しく異質な殺人者なのでしょう。
刑事パク・トゥマンは、
「容疑者の顔を見ているとひらめいてくるものがある」という、
歩くことや感、経験を大事にする刑事。
ソ・テユン刑事は、
「書類は嘘をつかない」という、事実や証拠を冷静に分析する刑事。
しかし、最後には、お互いの考え方や仕事のやり方が逆転して行きます。
それは、お互いがお互いのよさを認めたというよりは、
今までの常識では図ることができない絶対的な犯人に対して、
彼らが追い詰められた結果のように感じました。
自分が知っている過去の捜査方法は、この事件では、あてにはならないと、、
しかし、犯人は捕まりません。姿や形さえ見えません。
その絶望的な捜査の中で、焦燥感と無力感により、迷い狂ってゆく刑事たち。
それは、犯人のことを考えれば考えるほどに、
この事件の狂気が刑事達に乗り移っていくように感じました。
怒り、焦り、絶望、、
「刑事なんて人間の仕事じゃない。」
この台詞が重く響きます。
そして、驚愕のラストシーン。
犯人が普通の顔をして、すぐそばにいる、、
しかし、手が届きそうで、決して届かない、、
そして、あの感傷はいまだにあそこで燻っていて私達を取り込んでいる。
軍政が引かれていた時代。
機動隊がデモで出動し、事件解決の力とはなりえなかった時代。
現代で起きたのなら解決されたであろう殺人事件。
しかし、もう少し昔の時代ならば、おこり得ないであろう異質な事件。
混沌とした時代の追憶が、心にくさびを打って、
いつまでもそこにいる、忘れることはできないと、呼んでいる、、、
最後に映し出された、抜ける様なすばらしい青空。
その透明感と完璧さが、逆にむなしく、哀しく感じました。
あの空の向こうに隠されたものには、決して手が届かないと、、、
「容疑者の顔を見ているとひらめいてくるものがある」という、
歩くことや感、経験を大事にする刑事。
ソ・テユン刑事は、
「書類は嘘をつかない」という、事実や証拠を冷静に分析する刑事。
しかし、最後には、お互いの考え方や仕事のやり方が逆転して行きます。
それは、お互いがお互いのよさを認めたというよりは、
今までの常識では図ることができない絶対的な犯人に対して、
彼らが追い詰められた結果のように感じました。
自分が知っている過去の捜査方法は、この事件では、あてにはならないと、、
しかし、犯人は捕まりません。姿や形さえ見えません。
その絶望的な捜査の中で、焦燥感と無力感により、迷い狂ってゆく刑事たち。
それは、犯人のことを考えれば考えるほどに、
この事件の狂気が刑事達に乗り移っていくように感じました。
怒り、焦り、絶望、、
「刑事なんて人間の仕事じゃない。」
この台詞が重く響きます。
そして、驚愕のラストシーン。
犯人が普通の顔をして、すぐそばにいる、、
しかし、手が届きそうで、決して届かない、、
そして、あの感傷はいまだにあそこで燻っていて私達を取り込んでいる。
軍政が引かれていた時代。
機動隊がデモで出動し、事件解決の力とはなりえなかった時代。
現代で起きたのなら解決されたであろう殺人事件。
しかし、もう少し昔の時代ならば、おこり得ないであろう異質な事件。
混沌とした時代の追憶が、心にくさびを打って、
いつまでもそこにいる、忘れることはできないと、呼んでいる、、、
最後に映し出された、抜ける様なすばらしい青空。
その透明感と完璧さが、逆にむなしく、哀しく感じました。
あの空の向こうに隠されたものには、決して手が届かないと、、、