星願  
2002.08.12.Mon / 16:07 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。

設定は、よくある話です。
主人公が死んで、5日間だけ生き返ることができる。
生き返る間は、自らの正体を明かすことができない。
どこかで見たような話や設定です。
そのような映画でのテーマは、生きることの大切さや生命のすばらしさがテーマとなるかと思います。
しかし、この映画は、一味違った持ち味を持っています。
そこが味わえるか、設定のみで泣けるか、もしくは、この、よくある設定に対して興ざめしてしまうのか。
そこがこの映画の評価の分かれ道になるのかな、と思いました。

生き返ることができると知った主人公は、天使の「生き返れば必ず後悔する。」
との言葉にも躊躇せず、5日間とはいえ、生き返る道を選びます。
最初は、ただ、彼女を見ていられればよかった。
目が見えなかった純朴な彼にしては、十分過ぎるくらいな望みだったのでしょう。
しかし、目が見えることによって、欲が出てきてしまいます。
彼女の気持ちを確かめたい。自分だとわかってほしい。嫉妬もします。
生前の彼が、「私の長所は目が見えないこと。」と言ってますが、この意味がよくわかります。
欲望のままに行動した結果、彼女にはは嫌われ意味なく日数を消費してしまいます。
「欲すれば、離れる。」まさに、この言葉にぴったりの状況が発生するのです。

ですが、主人公の友人の言葉に、主人公は目覚めます。
「ふたたび別れなければならないのであれば、二度悲しい思いをさせることはない。」
友人の言葉に、主人公は本来の姿を取り戻します。
「自分を気づいて欲しい」気持ちから「彼女の夢を壊したくないから、サックスの演奏者であることは 隠そうとする。」気持ちにです。
心の目で見よう。自然体になろう。そうすることにより「死人にとってのなすべきこと」がわかります。
しかし、それは見る側にとっては痛々しい「悟り」です。
生前のそれは、もしかしたら将来につながるかもしれない行為でした。
しかし、今の主人公にとっては、将来はありません。
また、彼女が彼が主人公であることを悟ったあとでも、彼の行為は変わりませんでした。
それは、すなわち、彼の行いが、打算などの結果ではなく、本当に彼女のことだけを思っての好意であり、 彼の純粋さや決意の深さが伝わります。
つまり、彼は、生き返った5日間で以下のことを悟ったのだと思いました。

どうかみんな、目を閉じて・・
隣りにいる人を心で感じて。
とてもいい感じがするから・・

とても、すてきな言葉です。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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