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  ホテル・ムンバイ  
2019.11.07.Thu / 20:03 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






ムンバイで発生した無差別テロ。
占拠されてしまう五つ星ホテル。

無作為に見境なく殺されてゆく人々。
どのような選択をすれば生き残れるのか?
どの道が安全なのか?
しかし、正解は存在しない。
安全が必ず保証される道など無い。
それは、極限的な緊張状態。

そんな状況下でも、自らの命の危険を顧みず、
宿泊客を助ける為に残ったホテルの従業員。
その志の高さには胸を打たれる。

テロを行っている青年たち。
戒律を守り、しかし、人の命を平気で奪う。
それは大いなる矛盾。
そして彼らは彼ら自身の純粋さを、
単に利用されているだけ。

世界のどこでも同じことが起こりうる。
そして、多くの人が犠牲に成り得る。
ならば、どのようにすれば、それは防げるのか?
相手を知ること。
想像力を働かせること。疑うこと。
そして、相手の立場で物事を考えること。
洗脳されてしまった彼らには難しいのかもしれない。
けれど、それらがカギになるのだろう。

純粋さを利用されてしまった彼ら。
彼らも、また悲劇の人々なのだろう。

もう、このようなことは、決して起こって欲しくはない。
そう、切実に思わざるを得ない映画。
ムンバイで発生した無差別テロ。
占拠されてしまう五つ星ホテル、タージマハール。
手当たり次第に殺害を実行するテロリスト。
彼らの目的は皆殺し。交渉の余地など無い。
どのように行動し、どの道を選べば助かるのか?
しかし、安全が保証されている場所など、
もはやホテルには存在しない。

宿泊客を救うために残って欲しいが君たちにも家族がいる、
無理強いはしない。
従業員にお願いをする料理長。
それを聞いて去ってゆく者もいた。
家族の事を考えれば当然なのだろう。
しかし残った従業員もいた。
お客様は神様だ、というよりも、
困っている隣人を見過ごせない。
異国に滞在して右も左も分からない人たちならば、なおさらだ。
それが彼らのプロとしての誇りなのだろう。
その志の高さには胸を打たれる。


まだ幼いテロリストたち。
純粋さを利用され、洗脳され、凶行に走る彼ら。
しかしテロリストたちも人間。家族も居る。
電話をして家族に愛を伝える。
戒律を守り、女の人の肌には手を触れない。
そして、イスラム教の言葉を唱える女性を見逃す。
惜しむらくは、想像力を働かせ、
殺そうとする人々にも家族がいること。
自分が殺してしまった女性の肌に触れないという矛盾。
殺害の対象である人々の中にもイスラム教徒が居るという矛盾。
そんなことに思いが至らないのが非常に残念ではある。
それは洗脳されてしまえば致し方ないことなのだろう。


身重な妻と娘と暮らす、アルジュン。
家族を愛し大切にしている男。
テロ当日、偶然にも靴を忘れ、それ故に助かった。
それは、まさに運命のいたずら。
自分の代わりに殺されてしまった友人を、
カメラ越しに見つめる姿が痛々しい。
そしてアルジュンも宿泊客を助ける為に奔走する。

避難先で宿泊客とアルジュンが交わした言葉が印象的だ。
誠意を込めて、宿泊客の女性に、
自分の髭と頭に撒いているビジャブの理由を説明するアルジュン。
極限状態の中、総てに恐れを抱いていた女性客。
しかし、アルジュンの誠意を理解する。
相手を理解し受け入れる。
それこそが皆が共存できるカギなのだろう。
しかし、それは難しい。
洗脳されていれば、なおさらだ。
しかし、
もう、このようなことは起こって欲しくはない。
そう、切実に思わざるを得ない映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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