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  イノセンス  
2019.11.28.Thu / 20:18 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






人間と人形、アンドロイド。
それらの境は、とても曖昧。
しかし、自らの意志で行動できない人形たち。
人間に利用され、まともな扱いもされない。
しかし、人形にも自らの意識はあるのだろう。

現実と幻想、疑似体験。
その境も、また曖昧だ。
だから、何を信じ、何を疑えばいいのか、
途方に暮れる。

けれど、信じられるものを持つ二人。
その信頼と絆が、
とても尊いものに感じられた映画。


旧約聖書などからの引用が多い台詞。
その速さもあって、理解は難しい。
恐らくは雰囲気創りの為でもあるのだろう。
それでも、「そろそろ現実的な話をしませんか?」
という台詞には思わずうなづいてしまう。
映画として上手にバランスをとっている、
ということのなのだろうか?

細部まで書き込まれた背景や
とてもスムーズな動き。
圧倒的に美しい映像も楽しめる映画
公安9課に属する男、バトー。
全身のほとんどを義体化したサイボーグ。

少女型の人形が暴走し人を殺害するという事件が発生する。
そして、事件を起こした人形は自らをも破壊する。
助けて、という台詞を残しながら、、、


どこまでも可能な限り人に似せて作られる人形たち。
だから学術的に、人と人形との差異を定義しようとしても、
それは、とても難しい。
しかし、人間の対応には明らかに差がある。
自分たちの欲望の為に創られた人形たちは、
人間に奉仕する存在。
だから、人間の人形に対する扱いと、
人間に対する扱いには、大きな隔たりがある。
そして、それを、当たり前だと人間は認識している。
助けて、の台詞は、コピーされた少女が発した台詞なのか?
それとも、人間に無慈悲にも利用され続ける人形の気持ちなのか?

疑似体験の迷路に迷い込み、
しかし、それを見破ることができたバトー。
物理現実と疑似体験の違いとは?
思い出と書き換えられた記憶との差異は何か?
本当に、ここは物理現実の世界なのか?
何を信じればいいのか、途方に暮れるトグサ。


自らを昇華させて、すでに、人の言葉では、
どのような言葉でも定義できない存在となった少佐。
全身のほとんどを義体化したバトー。
けれど、彼らの絆は揺るがない。
バトーの危機に駆けつけた少佐。
少佐に対して変わらぬ優しさを見せるバトー。
お互いに相手に背を預ける二人。


混沌とした世界にも信じることができるものがある。
その信頼と絆が、
とても尊いものに感じられた映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
No.1743 / タイトル あ行 /  comments(0)  /  trackbacks(0) /  PAGE TOP△ 拍手する
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