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  英国総督 最後の家  
2019.12.05.Thu / 18:49 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






国が分割されるという悲劇を避ける為、
心を砕く英国総督。
しかし、議論はまとまらない。
その間にも起こる暴動、犠牲となる人々。

たとえ信じる宗教が違えども,
今までは平和に暮らしてこれた。
お互いの宗教を尊重し、
相手の祝日でさえ、共に祝ってきた。
しかし、指導者たちが対立すれば、
その対立は人々の気持ちを隔て、
憎悪が伝染し、暴動へと発展してしまう。

イギリスはインド統治の為に、
指導者たちを対立させてきた。
そして、今は、自身の利権と対ソ戦略の為に、
インドの統一を阻もうと画策している。

国が分割してしまった悲劇。
死ななくともよい人々が死に、
住み慣れた場所から逃げざるを得ない。

大国の思惑に翻弄される人々。
そんな悲劇は二度と繰り返してほしくない。
そんな願いが込められた映画。



第二次世界大戦が終わり、インドの独立が承認された。
それは、とても喜ばしいことのはずだった。

インドへの主権譲渡を遂行するために、
最後の英国総督として、
その責務をおったマウントバッテン卿。
インドの人たちにも偏見を持たず、
真にインドの平和を願う男。
そして、マウントバッテン卿の妻も夫以上の熱心さで、
統一インド独立の為に尽力する。
しかし、意見はまとまらない。
国が分裂するという悲劇。
愛し合っている恋人たちが別れなければならず、
隣人同士が憎み合い、殺し合い、
住み慣れた場所や故郷でさえも、
安住の地ではなくなってしまう。
それまでは同じ国の仲間として助け合い、
平和に暮らしてきたというのに。

イギリスは統治をスムーズに行うために、戦時下では、
宗教指導者たちの対立を放置してきた。
憎しみがイギリスだけに向けられるのを防ぐためであり、
一致協力してしまえば、これを抑えるのは難しくなるからであろう。
そして、今、統一して独立すれば操るのは難しくなる。
だからこそ、統一独立は防がなければならない。

暴動による犠牲者を抑える為、
苦渋の決断をしたマウントバッテン卿。
しかし、彼もまた、彼自身の良心を利用され、
イギリスの思惑通りの行動をしてしまったのだろう。

最後に巡り合う恋人たち。
未来には、まだ希望がある。
そう信じたい。

大国の思惑に翻弄される人々。
そんな悲劇は二度と繰り返してほしくない。
そんな願いが込められた映画。


* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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