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2019.12.26.Thu / 19:08 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






本映画は、新約聖書の記述を忠実に再現した映画だそうですが、
下記の文章は純粋に映画の感想であることを、ご理解願います。


イエスの最期の12時間を描いた映画。
そして、イエスの受難に対して、
人々が取った行為を描いた映画。

全編に溢れんばかりの残虐なシーン。

総ての罪を背負うことなど出来ないと誘惑するサタン。
最後まで共にすると誓った使徒がイエスを知らないと叫ぶ。
裏切る使徒、絶望する使徒、
しかし、最後まで寄り添おうとした使徒。
見知らぬ男が最後にはイエスにシンパシーを感じる。
保身に走る総督。
虐待と屈辱を続ける総督の部下たち。
しかし、そんな総督の部下の中にも、
イエスに心を開く者もいた。
罵声を浴びせる群衆たち。
しかし、水を与えようとする女性。
最後までイエスを支えようとした母親と信者。

父よ、どうか彼らをお赦しください。
彼らはしていることが分からないのです。
想像を絶する苦痛の中でさえ、
苦痛を与える者たちの赦しを請うイエス。

そして、この映画から残虐さを感じ、
その残虐な行いに反感を持つのであれば、
彼らが何をしているのか、理解はできるだろう。

人の持つ残虐性の恐ろしさ、人の心の弱さ、
しかし、慈悲の心を持つのも同じ人。
そんな複雑な人間の存在が心に残った映画。
映画の冒頭、何かに怯えているイエス。
恐らく、これから何が起こるのか知っていたのだろう。
果たして、その受難に耐えられるのか?
しかし、サタンの誘惑に打ち勝ったイエスは、
覚悟を決めたのだろう。
受難を受け、そして人々を救おうと。

大司祭に捕まり裁判が始まる。
弟子の一人が、しかし、イエスを知らない人と叫ぶ。
最後まで共にすると誓ったはずだった。
しかし、それは仕方のないことなのだろう。
そして、イエスは、それを理解していたのだろう。
激しく後悔する、その弟子は、
これからをどのように生きるのだろうか?

総督にイエスの死刑を迫る大司教。
総督はイエスの無罪を知っている。
しかし、イエスを死刑にしなければ暴動が起こる。
暴動が起これば自分は死刑。
様々な試みで死刑を避けようとするも、
しかし、避けられない。
最後には死刑に同意する総督。
私には責任はないと宣言して、、、

鞭打たれ茨の冠を付け傷だらけとなる。
もはや瀕死の状態。
それでも十字架を背負わされて歩き続ける。
罵声を浴びせる群衆。
虐待を続ける総督の部下たち。
まさに地獄の様相。
人は集団となって自らを失い、
自身が正義と信じることができれば、
どんな悲惨な事も出来てしまうのだろう。
しかし、それでも自身の精神を保ち続ける人々も居るのだろう。

命令でイエスを手伝わされた男。
最初は不承不承であった。
しかし、苦痛に耐え続けるイエスに、
同じ道を歩んだ人として、
最後には同情と共感を覚える。

危険を顧みず水を届けようとした女性。

敵であるはずの自分を癒し、
しかし、命令には逆らえない。
苦痛の思いでイエスを見続ける兵士。

目を背けたい。
しかし、目を背けてたくはない。
最後までイエスを支え続けた母親マリアとマグダラのマリア。

超人的とも呼べる意志の力で受難を耐え、
そして、自身に苦痛を与える相手にさえ、
父に赦しを求めるイエス。

人の持つ残虐性の恐ろしさ、人の心の弱さ、
しかし、慈悲の心を持つのも同じ人。
そんな複雑な人間の存在が心に残った映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
No.1749 / タイトル は行 /  comments(0)  /  trackbacks(0) /  PAGE TOP△ 拍手する
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