ディナーラッシュ  
2004.05.23.Sun / 21:48 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。

レストランとは、食べることを楽しむ場所だと思います。
料理の味はもとより、料理の彩の美しさ。
店の雰囲気と、そこでの会話。
ウェイターとウェイトレスのサービスと、心遣い。
グラスや食器、テーブル、メニューの美しさ。

今日もこのレストランに一癖もふた癖もある客がやって来ます。
しかし、一部の客たちは、何かが違う、、、
お客様は王様。でも、王様ならば、何でも許されるのだろうか?
食欲以上に、なにか、とても下品なものの為に、
彼らは目をぎらつかせ、虎視眈々と、
支払う金額以上のものを、狙っているように感じました。
そして、厨房においても、それは同じ。

調理そっちのけで賭けをする者もあれば、
父親にオーナーの座を要求する息子。
雑誌に載るのであろう店の批評の為に、作り出される創作料理。

映画では、ソドムとゴモラの町にも例えられた、
客も厨房もお互いをだまし、利用しあうようなレストラン。

確かにそれは、人の醜い側面かもしれません。
しかし、人はそれだけで生きているわけではありません。
同じレストランにもかかわらず、彼らの違う側面をも、見ることができます。

「お袋にに、このレストランを見せたかったよ。」

「この仕事は好きか?」
「楽しいです。」
この時ににやりと笑う、
レストランのオーナーであるダニー・アイエロの
笑顔がとても素敵でした。

料理を作ることが楽しいという気持ちが、
彼らの、てきぱきとした見事な動きから伝わってきます。

彼ら料理人の手際もさることながら、
最後にすべての幕引きをして、
潔く引退してゆく、アイエロがとても渋い。

「窓際の特等席は譲ってもらうからね。」
「それは、契約には入っていないよ。ボス。」

方や店の評判のために記者と寝る息子。
方やヤクザまがいの胴元締めをしていた親父。
しかし、レストランを愛するオーナーとして、
自分たちの大切な人である妻であり、母親を愛する者として、
心のどこかでは繋がっているのでしょう。
この時に見せる二人の笑顔もとても素敵でした。

「復習とうまい料理はあとを引く」
確かにそのとおりです。そして、この映画もまた。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
No.175 / タイトル た行 /  comments(2)  /  trackbacks(1) /  PAGE TOP△ 拍手する
COMMENT TO THIS ENTRY
- from Carolita -

>最後にすべての幕引きをして、
潔く引退してゆく、アイエロがとても渋い。

そうそうヤンさん、まさしく「引き際の美学」を見せつけられた作品でしたね。料理とサスペンスが見事に融合された“一皿”に、観客も「後を引く」映画でした。それが監督の狙いだったとしたら・・・?今回は喜んで、まんまとハメられて○ですね(笑)。 うんうん、観てよかったぁ~!

2006.02.05.Sun / 16:54 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
- from ヤン -

若いバレリーニも良いかもしれません。
しかし、アイエロの渋さの方も捨てがたい。
いろいろ出てきた美しい料理も食べてみたいし、
あのお店にも座ってみたい。
いろいろな味を楽しむことが出来る、確かに○な映画でしたね。

それじゃ、また。



2006.02.06.Mon / 23:11 / [ EDIT ] / PAGE TOP△

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前菜 は、殺人。 スープ は、三角関係。 メイン は、親子の絆。そして デザート は、闇の真実と快楽の余韻ー。こりゃただの料理映画ではございません。おいしい料理に サスペン
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