FC2ブログ
  ブレードランナー 2049  
2020.01.09.Thu / 10:23 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






人は如何にすれば平穏な気持ちで
明日を迎えることができるのか?

与えられた他人の記憶。
プログラムされた愛情。
人工的に生み出された自分の命。
それらは限りなく本物に近い偽物。
しかし、そんな事実に目を背ければ、
平穏に生きてゆくことも可能であった。

けれど気付かされてしまった、本当の自分の願望。
ならば、どうすれば良いのか?

それらは与えられるものではないのだろう。
自らが望み、決断し、行動をする。
その結果、えられた至福。
自分が遺すことができた喜び。

そんな喜びが胸に残る映画。


前作同様なテーマが扱われているものの、
ずいぶんと分りやすい。
前作の雰囲気も持ちつつ、
新鮮に感じられる場面も多い。
続編と呼ぶに相応しい映画。




レプリカントでブレードランナーを生業としているK。
ブレードランナーと呼べば聞こえはいいものの、
旧型だが同胞とも呼べる存在を抹消する汚れ仕事。
諦めているのか、妥協しているのか、
そんな状況を受け入れているK。
Kの唯一の慰めは同居しているホログラムの恋人ジョイ。
自分にとっては特別な存在で限りなく本物に近い恋人。
しかし、それはユーザーに、そのように感じさせるよう、
プログラムされているに過ぎない。
それを理解しつつも、曖昧にしているK。

レプリカントが出産した。
それは秩序を脅かす、あってはならない事実。
そして、生まれた子供は自分かもしれない。
状況的に、そう判断したではあろうが、
しかし、自分は特別な存在であると信じたい願望が、
Kに、そう思わせたのだろう。
しかし、現実は非情で冷たい。

大儀の為の死は、なによりも人間らしい。
そう諭されてデッカードを殺害するように依頼される。
しかし、それは個々人に依存するのだろう。
必ずしも、自己犠牲が人間らしい生き方ではない。
重要なのは自分で感じて、考え、決めて、行動すること。

何の関係もないと分かった自分とデッカード。
しかし、デッカードから感じた子供に対する深い愛情。
デッカードを愛する者と会わせることができれば、
自分も幸せになれる。
そう感じて、行動を起こすK。

自らの命と引き換えに望みを叶えたK。
Kは満足の中で旅立つことができたのだろう。
今のKならば、ジョイが最後に発した、愛してる、
という言葉も本物と信じることができるはずだ。
なぜなら、それを決めるのはK自身だと理解できたから。


自らが望み、決断し、行動したK。
その結果、えられた至福。
自分が遺すことができた喜び。
そんな喜びが胸に残る映画。
* テーマ:最近観た映画 - ジャンル:映画 *
No.1752 / タイトル は行 /  comments(0)  /  trackbacks(0) /  PAGE TOP△ 拍手する
COMMENT TO THIS ENTRY

  非公開コメント
TRACKBACK TO THIS ENTRY

ご注意

ブログ内検索

全ての記事を表示する

プロフィール

ヤン

銀河英雄伝説名言録



present by 田中芳樹:徳間書店「銀河英雄伝説」

フリーエリア

FC2カウンター

フリーエリア

ブロとも申請フォーム

フリーエリア

CopyRight 2006 Heaven of the Cinema All rights reserved.