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  雨粒の小さな歴史  
2020.01.09.Thu / 22:34 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






辛い出来事も、
哀しい思い出も、
それは自分自身の一部。
今の自分を成り立たせる大切な一部。

今まで知らなかったことを知った。
好きだと告白されたこと。
親友が隠していた境遇。
初めて出会った妹の苦悩。
自分を捨てた父親の死。

様々な出来事を経て、
それらを自身の生き方の糧にするであろう女性。
真っすぐに向き合い、
真っすぐに突き進み、
しかし、自分自身をを失わず。

そんな彼女を思わず応援したくなった映画。



大学を卒業し就職も決まった。
人生順風満帆な女性、美千留。
父親の事を何も覚えていない。
親友の境遇も何も知らなかった。
出会ったことのない妹から手紙が届いた。
映画館に通う青年から突然、告白された。
それらは全て美千留にとっては初めての経験。

それらを無視して生きることも可能だった。
しかし、一つ一つにケジメを付けるように向き合った美千留。

父親の介護に疲れ切っていた親友。
最後にあった時には何も言ってくれなかった。
彼女が妹だったら、どんなにか良かっただろう。
しかし、助けるどころか、察してもあげられなかった。
手にあざを造っていたにも関わらず、、、

父と同じように口下手でチャップリンが好き。
本来ならば恋愛の対象にもならないような青年。
けれど、話をしてみたら印象も変わる。
一緒に見たバイオリンの演奏と彼のダンス。
未来はどうなるか分からない。
けれど、これからも、
この青年と人生は交差していくのだろう。

今まで、その存すら知らなかった妹。
親友を救えなかった。
だから見ず知らずの妹に魅かれる。
力になりたいと考える。
だから、もちろん、といって受け入れる。
一度は親しくなることができた。
同じ父親を持つ者同士として、
父親の嗜好をなぞってみる。
しかし、住む世界が違っていた二人。
それでも、憎しみと愛情を入り混じらせ、
お互いを忘れずに生きていくのだろう。

父親を訪ねたら、すでに他界していた。
けれど、何の気持ちも湧かない。
父親が描いた娘の絵。
恐らく美千留は、父親を知り、
好きになりたかったのだろう。
しかし、総ては手遅れ。
見ず知らずの父親に何を感じればよいのか?
一時は途方に暮れるものの、
それを受け入れる為に、声に出して、繰り返し、つぶやき続ける。



今まで知らなかったことを知った。経験した。
しかし、それらは今では自分を成り立たせる大切な一部。
それらを自身の生き方の糧にするであろう美千留。
真っすぐに向き合い、
真っすぐに突き進み、
しかし、自分自身を失わず。

そんな彼女を思わず応援したくなった映画。
* テーマ:最近観た映画 - ジャンル:映画 *
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