スパイ・ゲーム  
2004.07.18.Sun / 21:49 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。

スパイの活動。
映画ではゲームに例えられていた、
とても、とても、必要とされているゲーム。
そして、負けることは死を意味する、命がけのゲーム。
そこには、守らなければならないルールがありました。
情報提供者に命を懸けないこと。
そして、老後の生活のための資金には手をつけないこと。

しかし、それを破っても手に入れなければならないものが、
二人の男にはありました。
それは、人間らしく生きたいとの願い。
ここで描かれているCIAという組織は、
国の利益のためには、個人の犠牲をいとわない、
およそ、人間的とはいえない、冷酷な組織でした。
そこには、全体のために切り捨てる側と切り捨てられる側が存在し、
スパイ・ゲームの中で、切り捨てられる側に立つことは、死を意味しています。
だからこそ、情報提供者には命を懸けてはならない、
それは、ネイサンのトムに対する愛情ある教えのような気がしました。
しかし、同時に生き残るためには人間らしさを捨てろという、非情な教えでもあります。
しかし、愛する女性のためにトムはこの教えを破ります。
そして、教えを守らなかったトムを見捨てることなく、
ネイサンは、全財産を投げ打って彼を助けようとします。
どんなに非常な世界に生きていたとしても、
やはり信じたいものはあるし、守りたいものもあるのでしょう。
それが人間らしくいきるということではないのでしょうか?


全体の利益のためには、個人は犠牲にならなければならないのか?
目の前に助けることができる命があった時、犠牲をいとわず助けるべきなのか?
レッドフォードやブラッド・ピットの存在感が、切り捨てられる側の悲哀を打ち消し、
最後はさわやかな感じすらする終わり方をしていますが、
一歩間違えれば大変難しい映画になっていたのかもしれません。

ボコボコにつぶされていたにもかかわらず、
作戦名を聞いたときのトムの顔が、
なにか、とてもうれしそうな感じました。
やはり、彼は信じていた。いや、信じたかったんだ。
そう、思えました。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
No.194 / タイトル さ行 /  comments(0)  /  trackbacks(0) /  PAGE TOP△ 拍手する
COMMENT TO THIS ENTRY

  非公開コメント
TRACKBACK TO THIS ENTRY

ご注意

ブログ内検索

全ての記事を表示する

プロフィール

ヤン

銀河英雄伝説名言録



present by 田中芳樹:徳間書店「銀河英雄伝説」

フリーエリア

FC2カウンター

フリーエリア

ブロとも申請フォーム

フリーエリア

CopyRight 2006 Heaven of the Cinema All rights reserved.