デブラ・ウィンガーを探して  
2004.07.25.Sun / 22:20 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。

女優たちの、特に子供を持つ40代の女性の普遍的な悩みが綴られた、
ドキュメンタリーというよりは、インタビューの集まりのような映画です。

結婚生活と子育て、女優業との両立。特に子供との距離のとり方。
老いと整形。
男社会に属する映画制作関係者からのセクハラ。
自分、さらに自分のプライベートや家族にすら容赦なく攻撃するマスコミ。
私生活を切り売りしなければならない女優の大変さ。
映画における40代の女性の役柄の少なさ、先入観による幅の狭さ。
そして、経済的な理由により自由に選べない役柄。

しかし、女優という職業のやりがい、すばらしさ。
40代とは、子供がある程度ひとり立ちをして、
自分を見直せる微妙な時期なのかもしれません。
そして、30代でさまざまな理由により、
奪われた自分を取り返す時期なのかもしれません。
しかし、40代の女性に対する世間の評価は、
「ズタ袋を着た、くしゃくしゃな髪」の生活に疲れた女性。
そして、「期待の新星と老いた性格俳優。」
そのわずかな隙間にしか、彼女たちの居場所はありません。

最後にロザンナがこの映画を作った真の理由が語られます。
「自分の才能を生かせなかったことが、母を殺した。」
女優業を辞めて、私を育てることを選んだから母は死んでしまったのではないのか?
あの、赤い靴の主人公のように、、、
そして、デブラ・ウィンガーから答えを得ました。
彼女は、人生になにかを求めて女優を選んだ。
そして、また、何かを求めて家庭を選んだ。
選んだことによる喪失は、確かに埋めがたかったが、
女優業にNoを言ったのではない。子育てにYes を言ったのだ。
多分、ロザンナの母親も。そして35人の女優たちも、自分の生き方に。

この普遍的な悩みに正解はありません。
しかし、誰もが自問自答し、生き方を、Yes と信じて選びます。
この問題が自分だけの問題ではないと知った時、
Yesを信じて道を選んだ人々がいることを知ったとき、
この映画は、自分に対する応援歌になるのだと、思いました。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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