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  君に届け  
2022.02.03.Thu / 17:48 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






とても純粋で素直。
自分のことよりも他人を優先する女の子。
性格はとても良いのだけれど、
しかし、それだけでは友達は出来ない。
恋愛も成就しない。

あきらめないこと。
自分の気持ちを表現すること。
親友になら迷惑を掛けても良いこと。
その迷惑を超えたところに大切な事があること。
相手の事を思いやるのであれば、
相手にとって何が大切なのかを相手の立場に立って考えること。
大切なものを得るには、
何かを犠牲にしなければならない時があること。
そして、自分を信じること。

席替えのシーンや初めての寄り道。
登場する人物のほとんどが良い人たちで、
観ていて、とても気持ちが良い。


友達がいなかった女の子。
しかし不器用にも手探りで友達や恋人を作ることができた。
その成長が微笑ましくも嬉しく感じられた映画。




顔を隠すような長髪と奥手な性格が災いして、
貞子と呼ばれて恐れられている、黒沼爽子。
しかし、本当は真面目で努力家。
人の役に立つことを喜びとしている女の子。
性格は、とても良い子なのだけれど、
それだけでは誤解は解けない。友達もできない。
それでもキチンと見てくれている人は居るのだろう。
肝試しで皆の役に立ちたい。
幽霊の役をやれば皆の役に立てる。自分も嬉しい。
そんな姿を見て爽子と仲良くなろうとする、あやねと千鶴。
しかし、それがもとで、二人に妙な噂が立ってしまう。

自分と一緒に居ると二人に良くない。
二人と距離を置こうとする爽子。
しかし、二人にとって悲しいことは噂ではない。
爽子に嫌われてしまったかもしれないということ。

せっかく仲良くなれたのに。
いつもなら仕方ないと諦めてきた。
けれど諦められない。
噂を必死で消そうとする爽子。
爽子の本心を知る、あやねと千鶴。
それは、とても気持ちの良い瞬間。

親友になら迷惑を掛けられる。
迷惑以上に相手の存在が大切なのだから。
抱き合う三人が、とても嬉しく感じられる。



とても爽やかな青年、風早。
爽子に淡い恋心を抱き、常に見守る。
噂を信じず、爽子の本当の姿を見つめ続ける。
徐々に親しくなっていく二人。
しかし両想いのハズなのに、最後の一線が越えられない。

爽子と付き合いたい。
そう告白されても、それに応えられない爽子。
それは、自分に自信がないから。
けれど、それは相手に失礼な事なのだろう。

大晦日の日。
父親のコンサートに行くべきか、
それとも風早の処に行くべきか。
爽子に会うために総てを放り出して病院に駆けつけた父親。
会いたい人がいる、今日じゃなきゃダメなの。
本当に会いたい時は何を放り投げても行くべきだ、
そう、父親に背を押されて風早の処に駆けつける爽子。
そして巡り会うことができた二人。
そして自分の本当の気持ちを伝えることができた爽子。


友達がいなかった爽子。
しかし不器用にも手探りで友達や恋人を作ることができた。
その成長が微笑ましくも嬉しく感じられた映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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