大脱走  
2001.12.31.Mon / 13:32 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。

不屈の闘志を持った男たちの映画です。
あの主題曲も素晴らしい。
聞くだけで、どきどき、わくわく。
思わずにやけてきます。

最初にマックィーンに出会ったのは、子供の頃みた映画雑誌の表紙でした。
お世辞にもハンサム、美男子とは言えない風貌。
しかし、彼は当時は絶大な人気を誇り、常に人気投票のトップ。
子供心に不思議に思っていたのですが、この映画を見れば納得。
彼の魅力はグラビア写真なんかでは、納まらない。
動いている彼を見なければ、彼の魅力は分からない。
飄々としていて、しかし、困難に挑む不屈の闘志。
まさに、男です。

彼らが脱走を試みる理由。それは、
「捕らわれた兵士が脱走を図るのは軍人の義務だ。」
しかし、
故郷にいる家族、望郷、帰国への熱い願い。
束縛からの逃避。自由への強い憧れ。
絶対的な強敵、権威への反抗心。
警備は完璧だ、と言われれば、
くつがえさないわけにはいかないのでしょう、
彼らの誇りに賭けて。
そんな男たちが、それぞれの特技を生かし、
プロとして一致協力。自由へのトンネルを掘ります。

調達屋のガーナーがとてもクール。
無理な品物でも、たちどころにそろえてしまいます。しかし、
「調達方法は聞くな。」
自分の仕事の苦労を誇りもしません。

この一大事業をまとめ上げるアッテンボロー。
しかし、「部下に無理を強いているのでは、、、」
部下に対する強い信頼と責任感が印象的です。

しかし、希望は常にはかないもの。
一つ目のトンネルは発見され、彼らを容赦なく絶望が襲います。

精神的に追い詰められていたモグラのアイブスは、
志半ばにしてくじけ、
絶望のあまり、結果的には死を選んでしまいます。

しかし、悲しみを闘志に変え、
マックィーンが立ち上がります。

トンネルが短い。この誤算から逃走経路も個性的。
飛行機を調達するガーナー。
無理やりバイクを強奪するマックィーン。
仲間をかばう為に死んでしまったマッカラム。
ボートで優雅に川を下るブロンソン。
レジスタンスに助けられるコバーン。
外国語を駆使し、追跡から逃れるアッテンボロー。

一時的にでも脱獄し、「ありがとう、出してくれて。」の言葉を残し、
死んでいった、目の見えない偽造屋のブライス。
ガーナーへの深い感謝と同時に、
彼らの自由への憧れがにじみ出ていたシーンです。

結局は、多くのものは捕らえられ、帰らぬ者となります。
しかし、マックィーンの闘志は消えません。
新しい所長に対し、不適な笑みを浮かべつつ、
壁とキャッチボールをしながらも、次への脱走に思いをはせます。
独房担当のドイツ軍兵ならずとも、その不屈さには、
驚きと敬意、そして憧れを表さずにはいられません。
男とは、プロとは、かくあるべし、と。

彼らすばらしい俳優たち、この映画を作りあげたスタッフの多くが、
すでに亡くなられているかと思うと、残念でなりません。
まさに、素晴らしい面構えをした、男の映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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