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  PARKS パークス  
2023.05.04.Thu / 11:33 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






説明されずに終わる様々な謎。
イメージ先行でとらえればよい映画なのか?
裏の設定をあれこれ考えて楽しむ映画なのか?
それにしては説明が足りないように感じた。

50年前に未完のままとなってしまった歌。
それを完成させるために奔走する三人。
けれど、求める方向性が違うようにも感じた。

歌は完成されたものの、
達成感も少なければ、
死んでいった者たちの満足感もあまり感じられなかった。

過去にあった様々な出来事も今では遠い昔の事。
後悔や辛いことも過ぎてしまえば良き思い出。
そして、歌を歌い継いでいけば、その想いは残る。世界に届く。
大切な思い出として。
そんなことを言いたかった映画の様に感じたが、
上手にストーリーに反映されていないとも思ってしまった。
ちょっと残念な映画。

公園を走り回る橋本愛さんと永野芽郁さんの、
躍動感あふれる初々しさ。
どんな役でも上手にこなす染谷将太さん。
彼らの雰囲気も楽しめた映画。




彼氏に振られ留年の危機にある、純。
やる時はやるけど、やらない時はやらない。
そんな理屈をのたまう女子大学生。
純のところに現れた不思議な少女、ハル。
50年前に純のアパートに住んでいた佐知子の所在を求め、
出会った青年、トキオ。
三人は50年前に未完性だった歌を完成させることになる。

当時の面影を求めて井之頭公園を散策する三人。
確かにそれも大事なことなのかもしれない。
けれど、歌はなぜ完成しなかったのか?
なぜ、佐知子と晋平は分かれてしまったのか?
そこを純が理解できなければ、
歌は完成しないのではないのだろうか?

なぜか過去の人と交流することができるハル。
佐知子と晋平の歌作りに参加することもできた。
けれど、肝心なことは解らない。
歌への方向性が違うから別れたのか?
その時の二人の気持ちとは?
別れを後悔しているのか、納得の別れなのか?
その辺りは分からない。

遂に歌は完成し公園のマイクに向かって歌う純。
ハルに聞かせたい、というよりも、
井之頭公園に聞かせたかったように見えた。
けれど何をもって完成したのかが見えてこないので、
皆が楽し気に歌っていても、完成の意味が伝わってこない。
せめて完成前の歌と完成後の歌の差異を感じられるようにしないと、
難しいのではないかと思う。

とても不思議なハルという少女の存在。
佐知子が歌を完成させたくて現在に舞い戻った分身?
それとも純の卒論に描かれた空想の人?
私が思うのは、ハルは井之頭公園そのものか、
井之頭公園に住む妖精、というように感じた。
50年前に見た佐知子と晋平の想いを世界に届けたくて、
純のもとに現れたのだろう。

過去にあった様々な出来事も今では遠い昔の事。
後悔や辛いことも過ぎてしまえば良き思い出。
そして、歌を歌い継いでいけば、その想いは残る。
大切な思い出として。
そんなことを言いたかったのように感じた映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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