みなさん、さようなら  
2004.09.10.Fri / 14:53 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。

生きることを
むさぼり尽くせ


長年反目しあっていた親子が、
親の人生の最後には、お互いを分かり合い、
愛しあう物語がドラマチックに描かれる映画かと思いきや、
静かに淡々と、しかし、人生を楽しむことと死について、
深く描いた映画でした。

人生の終焉を迎えつつあるレミ。
豊かで楽しかったはずの人生を送れたはずなのに、
しかし、死ぬことの意味を見出せないまま、
自分の消滅に対して恐れを抱き、
人生の最後を迎えようとしています。
彼が人生を豊かに過ごせたのは、
自分の人生に対する強い欲求のためでしょう。
しかし、安らかな死を迎えられないのも、
その強い欲求のためです。
それが、たとえ今に対する欲求でないとしても、
過去に対する願望であったとしても、、
人の価値観は様々。人生の選択も様々です。
だから、欲求の方向もいろいろな方向に向いています。
それはまるで、この原題の「蛮族の侵入」のように。

しかし、若者たちは、自分の欲求を実現することの価値を知りません。
だからこそ、若いうちは自分が死ぬことを真剣には考えず、
あきらめた人生を送っているのかも知れません。
しかし、年を取ってから気づくのでは遅いのです。

レミのように強い欲求を持って生きれば、
死に際には、それに悩ませられるのかもしれません。
しかし、それでも、そんなことに躊躇するのではなく、
どこまでも強く生きろとこの映画は訴えているような気がしました。

息子であるセバスチャンと麻薬中毒に悩んでいたナタリー。
彼らは父の生き方を静かに悟ったのでしょう。
そして彼らだけではなく、父親を愛していた人たちは、
これからの人生を戦っていくのでしょう。
父の強さを受け継いで。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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