ミスティック・リバー  
2004.09.10.Fri / 14:57 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。

それでも
生きてゆかなければならない
人生を


人は、ふとしたはずみで重い荷物を人生に背負うことがある。
ちょっとした思い違い、勘違い、行き違い、感情のもつれ、運命のいたずら、、
そして、その重荷が、さらなる重荷を生むこともある。

重荷は、なくそうと思っても、それはできない。
なくなって欲しいと思ってもリセットは効かない。
その重荷を下ろすことはできないのだ。
しかし、生きることを止めることも、また、できない。
それは、愛する者のために。守らなければならない人のために。
誘拐の時、選ばれてしまったこと。その場に残されたこと。
それは、その後に続くそれぞれの人生で背負う重荷を決め、
彼ら三人の人生に暗い影を落とす。


自分を警察に密告した友人を許せなかったこと。
昔の友人が娘を殺したと誤解したこと。
ジミーは、愛する者のために重荷を背負うことを選び、
愛する者のために、重荷を下ろすことも出来なければ、
生きることを止めることも出来ない。


過去のトラウマから、人を殺してしまったこと。
そして、妻に嘘をついてしまったこと。
妻は夫を疑ったこと。
重荷から逃れることが出来なかったデイブ。
妻であるセレステは、
永遠に、見つかるはずのない夫を探しながら、
子供を育てていくのだろう。
それも、大きな重荷。

感情の行き違いからか、別居していたショーン。
この映画の唯一の救いは、彼の妻が戻ってきたこと。
今までは無言であったショーンが、
率直に謝ったためなのであろう。


川は、その流れを止めない。
止めようとはしない。
それは人生さながらに。
その底に重荷を隠しながら。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
No.212 / タイトル ま行 /  comments(2)  /  trackbacks(1) /  PAGE TOP△ 拍手する
COMMENT TO THIS ENTRY
- from YAN -

ヤンさん、こんにちは!
私も「重荷は下ろせない」と同じような事を感じたけど、
ヤンさんの文章は詩的になっていて、ポイントを突いてますよね~
一つ一つ、うんうんと頷きながら読ませてもらいました。

男達も女達も重荷を背負って生きていく。
それがふとしたはずみで背負ったものだとしたら・・・
どこかで暗い影を払いのける事もできなくて、
どんどん重荷が増えて、見ていて苦しくなりましたよ。
ズ~ンと心に残る作品でしたね。

2008.04.10.Thu / 11:33 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
- from ヤン -

YANさん、こんにちは。

ひたすらに重い映画でしたね。
でも、YANさんのプログで知ったのですが、この映画のキャッチコピーが、「もうひとつの「スタンド・バイ・ミー」を見るために、あなたは大人になった。」というのには、びっくり仰天。これは、いったいどういう意味なんでしょう。(^.^;)

「勧善懲悪でないこの理不尽さは現実に間違いなく存在します!」。確かに、そうですね。だからこそ、この映画が重く感じられるのかもしれません。

 それじゃ、また。

2008.04.10.Thu / 12:32 / [ EDIT ] / PAGE TOP△

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